“シメオネ流”に合わなかった左足 中国、アメリカ、フランスと渡り歩いた男の今

アトレティコでプレイしていたガイタン photo/Getty Images

32歳テクニシャンはどこへ

ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードのスタイルは独特で、なかなかフィットできないアタッカーも多い。

昨夏にベンフィカからやってきたFWジョアン・フェリックスも、まだ100%フィットしたとは言えないだろう。

同じベンフィカからやってきた選手では、もう1人失望を抱えたままアトレティコを去った者がいる。
2500万ユーロの移籍金でチームに加わりながら、結果を残せぬまま2年で中国の大連一方へ移籍することになったアルゼンチン人FWニコラス・ガイタンだ。

ポルトガル『Record』によると、ガイタンはアトレティコで途中出場から結果を残せなかったことが大きく響いたと振り返る。出番を思うように得られず、最後までリズムを掴めなかったのだろう。

「明らかにプラン通りにいかなかった。しばらくして、ベストな選択肢ではなかったんだと気付いたよ。3試合続けてプレイすることができなかったからね」

「僕は10分や15分のプレイには慣れていなかった。10分で全てを変えてしまう選手もいるけど、僕はゲームをコントロールするために時間が必要だったんだ。思うようにプレイはできなかったけど、良いチームメイトもいたからアトレティコではハッピーだったよ。ウルグアイやアルゼンチンの選手もいたしね」

そこからガイタンのキャリアは移動の激しいものとなり、中国を経て2019年にはアメリカのシカゴ・ファイアーへ移籍。今年2月にはフランスのリールへ加入し、そして今夏には慣れ親しんだポルトガルに戻ってスポルティング・ブラガの一員になることが決まった。

ガイタンもテクニックの高いアタッカーだが、シメオネ流とは相性が悪かったか。アトレティコは強力なチームだが、アタッカーにとっては活躍するのが難しい環境と言えるかもしれない。

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