たった“2500万ユーロ”でなぜ獲れた コスパ抜群だったスペインの新星MF

冬の移籍市場でライプツィヒに加入したオルモ photo/Getty Images

ライプツィヒのCLベスト4入りに大貢献

移籍金は決してその選手の能力を表したものではない。近年、一昔前ならば想像もつかないほどの金額が動くようになった欧州移籍市場だが、その移籍金に見合う活躍を披露できない選手は数多く存在する。

しかし、その一方で格安の移籍金で加入したにもかかわらず、素晴らしいパフォーマンスを披露する“掘り出し物”もいることを忘れてはいけない。その一例として、冬の移籍市場でディナモ・ザグレブからRBライプツィヒに加入したスペイン代表MFダニ・オルモは挙げることができるだろう。

加入以降、大車輪の活躍でライプツィヒを支えているオルモ。先日行われたアトレティコ・マドリードとのチャンピオンズリーグ準々決勝でも、同選手は50分に貴重な先制点を挙げチームをクラブ史上初となるCLベスト4進出に貢献している。

そんなオルモの獲得に際して、ライプツィヒがD・ザグレブに支払ったとされる移籍金はたったの2500万ユーロ(約30億円)。かねてより本人が欧州4大リーグクラブへのステップアップを希望していたこともあるが、ライプツィヒにとってはまさに“バーゲン補強”と言える価格だったことは間違いない。一体なぜ、オルモの移籍金はここまで安かったのか。D・ザグレブ元監督のネナド・ビエリツァ氏もこれには大きな疑問を抱いているようだ。

「オルモは一流の選手だ。忍耐強い努力によって今の地位を手に入れたね。スペインのクラブが彼の獲得に動かなかったことに私はとても奇妙な気持ちになったよ。彼のクオリティとその移籍金が2000〜2500万ユーロだったことも含めて考えるとね。特にアトレティコ のようなクラブが獲得に動かなかった理由がわからない。私なりの分析だが、ディナモ時代のオルモとアトレティコに来る前のフェリックスを比べてみてもオルモの方がずっと素晴らしかったと思う。フェリックスが悪いというわけではない。ただ、彼は守備面で問題を抱えているんだ」

「その一方で、オルモは他のプレイに勝るとも劣らないほど守備が良い。加えて、今では中盤以外にも前線でプレイ可能だ。ここまでの選手は欧州全体を見渡しても数えるほどしかいないね。だから、スペインのクラブがオルモを評価しなかったことは本当に驚いたよ。そして、失望もしたね。少なくとも3000万ユーロ以上の価値はあった。アトレティコがフェリックスに1億2600万ユーロもつぎ込んでいたから尚更さ。これほどばかげたことは目にした経験がないよ」

クロアチア『Sporske Novosti』に対してこのように語ったビエリツァ氏。D・ザグレブ時代からスペイン代表に招集される逸材だっただけに、堂宇寺がこう主張するのも無理はないか。ライプツィヒで躍動する格安の“万能戦士”。冬にオルモの獲得を一度でも考えたクラブは、今頃皆揃って後悔をしているかもしれない。

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