今や欧州屈指の“若手軍団”としてのブランドを確立したドルトムント。FWジェイドン・サンチョ(20)、DFダン・アクセル・ザガドゥ(21)、DFアクラフ・ハキミ(21)……。近年、同クラブでその才能が開花し、若くしてワールドクラスの評価を得た選手は多い。
そんなドルトムントにまた巨大なポテンシャルを秘めたヤングタレントがやって来た。バーミンガムから獲得した17歳MFジュード・ベリンガムのことだ。今季はまだ17歳ながら、チャンピオンシップ(イングランド2部)で41試合に出場した同選手。すでにトップレベルでも活躍できるとの評価もあるほどの逸材だ。これまで何人もの若い選手を積極起用してきたドルトムントだけに、来季いきなりブレイクという可能性も十分にあると言っていいだろう。
しかし、若い選手が生まれ故郷とは別の国のクラブで成功を収めるためには、言語の壁という障害がある。生まれも育ちもバーミンガムであるベリンガムにも、この問題は今後しばらくの間つきまとうはずだ。だが、今のドルトムントにはそんな彼をサポートしてくれる強力な助っ人がいるという。
それは同じイングランド人のFWジェイドン・サンチョだ。クラブ公式のインタビューにて、ベリングハムはこの先輩FWがどれだけ自分を助けてくれているかを次のように話している。
「ジェイドンは僕がチームに馴染むためにとても気を遣ってくれたよ。彼はそのプレイが素晴らしいだけではないんだ。監督が僕らにどんなことを求めているのか、トレーニング中に言っていることを僕に教えてくれるのさ。僕が理解するまでね」
監督が指示することの意図に関して、使用する言語が異なればちょっとした言葉のニュアンスに違いにも出てくることだろう。しかし、サンチョはベリンガムにとってそのギャップを埋める役割を果たしている様子。単純に通訳だけを行っているわけでもなさそうだ。
サンチョのおかげでチームに馴染んでいくのが想像以上に早いと語るベリンガム。はたして、17歳のMFはこのアドバンテージを活かして来季どこまでその存在感を高めてくるか。ティーンエイジャーの大爆発に期待がかかる。
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