百戦錬磨のCBが環境変化に大苦戦も 垣間見れた素晴らしい人間性 

今季からインテルでプレイするゴディン photo/Getty Images

常に同僚をリスペクト

インテルに所属するウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンが、2019-20シーズンを振り返っている。

現在34歳のゴディンは、昨夏の移籍市場で9年間過ごしたアトレティコ・マドリードに別れを告げ、インテルへ移籍。欧州屈指の堅守を長年支え、今やレアル・マドリードのセルヒオ・ラモスらとともに世界トップクラスのセンターバックと呼ばれる同選手の加入に、多くのインテルファンが期待を寄せたことだろう。

しかし、いざシーズンが開幕してみると、ゴディンはイタリアサッカー、そしてアントニオ・コンテ(インテル監督)のスタイルになかなか適応することが出来ず。昨年9月にインテルデビューを果たした期待の若手アレッサンドロ・バストーニにスタメンを奪われることも多々あり、2019-20シーズンはリーグ戦23試合の出場にとどまった。
伊『sky sport』のインタビューに応じたゴディンは、新天地のイタリアで苦戦を強いられたことを認めている。

「長年異なるシステムでプレイしていたし、アトレティコ・マドリードやウルグアイ代表に比べて異なる動きがあったので、監督が私に何を求めているのかを理解するのに時間がかかってしまったんだ。ここでは非常に異なるプレイスタイルがあり、ハイプレスを仕掛けたり、ラインを下げたりと、激しくラインを上下させるからね」

ただ、これまで欧州でCBとしての築き上げてきているにもかかわらずゴディンは、この状況にも文句を言わずに努力し続けた。その結果、今季終盤戦では再びレギュラーの座を奪い返し、ヨーロッパリーグではチームを準決勝進出へと導いて見せたのだ。その背景には、ゴディンの素晴らしい人間性があった。

「私に関していえば、『リスペクト』が全てなんだ。もし私がプレイすることが出来ないのならば、もっと一生懸命に努力しなければならない。そのことを知っていたので、私がやったのはそれだけだよ。ロックダウン中にも今まで以上のトレーニングを重ねて強くなっていったし、常にチームメイトたちをリスペクトしてきた。そして、徐々にスタメンに入っていくことが出来たよ。誰もがいつだってプレイしたいと思っていることは知っているけど、私はベンチにいるときでさえも、プレイしている選手たちをリスペクトしてきた。一番重要なのはインテルの勝利だからね」

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