今季は惜しくもブンデスリーガ2位に終わったが、ルシアン・ファブレに率いられたドルトムントは攻撃的で面白いチームに仕上がっていた。
ジェイドン・サンチョ、マルコ・ロイス、アーリング・ハーランドら前線のタレントはもちろんだが、その攻撃に特別なアクセントを加えたのが超攻撃的なウイングバックだった。
左のラファエル・ゲレイロ、右のアクラフ・ハキミは3バック採用時にウイングバックを務め、その圧倒的な攻撃力で攻撃に幅をもたらしていた。
しかし、レアル・マドリードからレンタルで加わっていたハキミはインテルへの移籍が決定。ドルトムントは爆速のウイングバックを失ってしまった。
その代役としてパリ・サンジェルマンからやってきたのは、190cmものサイズを誇るベルギー代表のトマ・ムニエだ。
パリでの経験も十分なプレイヤーで、ドルトムントにしては珍しく28歳と中堅世代の新戦力だ。
ハキミに比べると攻撃性は落ちるようにも思えるが、ムニエは自身も攻撃的なプレイヤーだと主張する。
「チームにとって僕をセンターバックで起用するのは良いことにならないね。僕はいつだって攻めるのが好きなんだ。だからセンターバックなんかで起用したら大きな穴が空くことになるよ!」
ブンデスリーガ公式によれば軽いジョークのつもりだったようだが、ムニエはハキミと同じようにウイングバックの位置から攻撃的に振る舞っていく考えなのだろう。ハキミの方が良かったとは言わせないと燃えているはずだ。
また、ムニエは若手を手助けすることにも意欲を燃やしている。ドルトムントにとって28歳のムニエは貴重な中堅世代なのだ。
「兄貴分的存在として若い選手たちのモチベーションや成長を手助けすることを楽しむよ」
ハキミとは異なるタイプの選手ではあるものの、ドルトムントに特別な何かをもたらせるのか。ムニエの奮闘も見逃せない。
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