マンU“伝説のCBコンビ”を支えた第3の男 「私達が何か見落としていても……」

かつてマンUの最終ラインを支えたビディッチとファーディナンド photo/Getty Images

名ユニットを後ろから支えた守護神

2000年代のマンチェスター・ユナイテッドを代表するセンターバックコンビ。そう聞けば、人はリオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチのコンビを思い浮かべることだろう。かつて抜群の安定感を誇った名ユニットはクラブを5度のリーグ制覇、そして2007-08シーズンにはチャンピオンズリーグ優勝へと導いている。

そんな2000年代以降におけるマンUの栄光を支えた“伝説のCBコンビ”は、どのようにして屈強なアタッカーが揃うプレミアで影響力を維持してきたのだろうか。ビディッチ曰く、それは彼らを背後で操る“第3の男”の存在が大きかったという。クラブ公式サイトのインタビューに登場したレジェンドは、当時GKを務めていたエドウィン・ファン・デル・サールの重要性について次のように語っている。

「リオと私の構築したパートナーシップについて多くのことが語られているが、そんな私たちの関係においてエドウィンが果たした役割には言及しておかねばならない。彼はその大部分に関与しているからね。とても経験豊富で、本当に優れたGKだったよ。エドウィンは常にピッチ全体を見渡していて、そのポジションから僕らを助けてくれた。私やリオが何かを見落としていても、彼はいつも危険を察知していたね」
「エドウィンはユナイテッドに来た時点でもう34か35歳だった。すでに多くの経験を積んでいたんだ。僕らDFにとって重要なのはGKを信頼すること。その点でエドウィンは完璧だったね。相手がどこからシュートを打ってくるかはわからないが、ボックス外からであれば何の心配もいらなかった。エドウィンがいるから、それは打たせても構わないと僕らは割り切ってプレイしていたのさ」

常に落ち着いたコーチングでビディッチとファーディンナンドを操っていたというファン・デル・サール。この守護神がいたからこそ、彼らはマンU“伝説のCBコンビ”となったのだろう。イングランド国内を支配したマンUに欠かせなかった守備ユニット。かつては“摩天楼”と呼ばれたGKの存在も忘れてはいけない。

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