ユヴェントスの10連覇は止められるか 優勝しても勝ち点“80点台”は不十分

ユヴェントスはセリエA9連覇果たしたが…… photo/Getty Images

サッリ体制のユヴェントスは盤石ではない

セリエA一強状態はいつ終わりを迎えるのか。今季もスクデットはユヴェントスの手に渡り、2011-12シーズンから9連覇を達成することになった。

来季も当然ユヴェントスが優勝候補筆頭になるのは間違いない。しかし、来季の10連覇を止めるチャンスは十分にあるのではないか。

米『ESPN』も気にしているが、注目すべきは勝ち点だ。
今季もユヴェントスは優勝こそ決めたものの、マウリツィオ・サッリ率いるチームは決して盤石ではない。37試合を消化した段階で勝ち点83は、近年の成績から考えると物足りない数字だ。

仮にユヴェントスが最終節のローマ戦に勝利した場合、勝ち点86で今季を終えることになる。この数字は、セリエA支配がスタートした2011-12シーズン以降では2番目に少ない勝ち点だ。

2011-12シーズンは無敗だったが、引き分けの数が15試合もあった。勝ち点は84に留まり、今のところこれがユヴェントスにとって直近9シーズンではワーストの勝ち点となっている。

2013-14シーズンには勝ち点102、2015-16シーズンから昨季までは連続して勝ち点90以上を達成しており、今季のユヴェントスは例年に比べるとペースが鈍かった。

この状態が来季も続くのであれば、ユヴェントスの10連覇を止めるチームが現れるかもしれない。

候補はアタランタ、ラツィオ、インテルといったところか。アタランタとラツィオはあくまで中堅クラブとなっているため、来季も戦力を維持できるかが1つのカギとなる。

インテルの方はFWラウタロ・マルティネスの動向が気がかりだ。来季もロメル・ルカク&マルティネスの2トップで戦えるなら、ユヴェントスと互角に戦うことはできるはず。

今夏の補強にも左右されるだろうが、来季のセリエAはこれまで以上に混戦模様となる可能性がある。他クラブは意地でもユヴェントスの10連覇を阻止したいはずだが、頂点に立つのはどのクラブか。

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