今季はチェルシーのスペイン代表GKケバ・アリサバラガにとって、まさに“最悪”とも言えるシーズンとなってしまった。昨季GK史上最高額となる移籍金7200万ポンドでブルーズの一員となった彼だが、加入2年目となった2019-20シーズンのパフォーマンスはなかなかに厳しいものだった。
批判が集中してからの立て直しにも失敗してしまった印象は否めない。データサイト『WhoScored』によると、今季リーグ戦再開後のセーブ率はたったの46.4%。失点が一概にケパだけのせいとは言い切れないが、枠内シュートの半分以上を防げていないというのはブルーズの守護神としてどうなのか。現地でも、そういった声は次第に大きなものとなっている。
そんな中、かつてトッテナムなどで活躍した英『talkSPORT』のジェイミー・オハーラ氏もケパのパフォーマンスには厳しい評価を下す。今季不調に見舞われた25歳の守護神へ、同氏はかなり強烈な言葉をぶつけている。
「ケパは間違いなくチェルシーの正守護神として不十分だ。彼に費やした移籍金は完全に無駄だったと言えるね。ランパードも彼にはうんざりさせられているはずだ。今のケパにできるのはレンタルでスペインに戻って自信を取り戻すくらいことくらいだ。彼は再び自身の価値を取り戻す必要がある。プレミアにうまく適応できたとは言えないね」
「誰がこのGKに7200万ポンドも投資するように言ったんだ? 信じられないよ。まるでU-23チームでプレイしているGKのようだ。トップチームのGKが2人負傷したから、仕方なく起用した選手のように見える。間違いなく、チェルシーは新しいGKを探すべきだ」
ケパの移籍金には未来への投資という意味合いもあったはずだが、それにしても7200万ポンドという金額は見合わないものだったとオハーラ氏。獲得当初のケパは欧州での期待の逸材と評価されていただけに仕方がない話ではあるものの、結果的にチェルシーとしては大損という形になってしまったか。
とはいえ、ケパはまだ25歳。今季こそ評価を落としてしまったものの、まだ伸びる可能性は十分にあるだろう。ブルーズはすでに代役探しを始めているとされるが、ケパ本人もこのまま終わる気はないはず。若き守護神の復活には期待したいところだが、はたしてチェルシーはこの25歳を今夏どう扱うこととなるのだろうか。
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