No.9の魂を持つ“センターバック” 異次元の領域に達したレアルの超攻撃的DF

今季怒涛のゴールラッシュを披露したS・ラモス photo/Getty Images

「最も優れた“ストライカー”の一人」

センターバックの選手でここまで得点を奪える選手がこれまでどれほどいただろうか、今季、レアル・マドリードに所属するスペイン代表DFセルヒオ・ラモスが得点を記録するたびに、周囲からはそんな声が漏れた。最終的に2019-20シーズンはリーグ戦35試合に出場し11ゴール。そう思うのも無理はないだろう。

そんなS・ラモスが披露した圧倒的な得点力にはスペイン『as』も脱帽している様子。同メディアは今季リーガ・エスパニョーラにおける通算得点を「72」にまで伸ばしたDFを手放しで称賛している。

「リーグ戦再開後、我々はS・ラモスの最も鋭いバージョンを目の当たりにすることとなった。11試合で6ゴール。彼は間違いなくリーグ終盤戦における最も優れた“ストライカー”の一人だった。この数字を超えたのはメッシとベンゼマの2人だけ。PKキッカーとしての恩恵も受けたが、彼の凄さはそれ以外の部分からも見て取れた。即席でセンターフォワードもこなし、ヘディングは相変わらず強い。マジョルカ戦では見事な直接FKまで決めてみせた。本職の守備でも最高のパフォーマンスを披露した主将は“No.9”の魂を持ったCBであり、34度目のリーガ制覇に不可欠な存在だった」
「今季公式戦で積み上げた得点は実に『13』。うち11ゴールがリーガでのものだ。これは決して一過性のものではないだろう。なにしろ、S・ラモスは昨季公式戦で11ゴールを挙げており、2016-17シーズンは10ゴールを記録している。レアルに来て最初の4シーズンで記録した1季当たり6ゴールという数字も素晴らしかったが、直近の4シーズンでは1季当たり9.75ゴールも挙げている」

CBの選手でありながら、直近4シーズンの平均得点が二桁に乗ろうとしているS・ラモス。改めてデータを見てみると、彼がレアルでいかに常軌を逸したパフォーマンスを披露していたかがよくわかる。ポジションの概念にとらわれず、驚異的なペースで得点を積み重ねるこの男のプレイは今後も必見だ。

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