歩み始めた“NEXTアザール”への道 本家と比較する21歳の加入初年度

チェルシーのプリシッチ photo/Getty Images

2人の成績を比較

加入当初から“NEXTエデン・アザール”との期待を一身に受けるヤングアタッカーだが、彼は本当にいずれアザールに肩を並べる存在となれるのだろうか。加入初年度となった今季、アメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチは確かにその才能の片鱗を見せつけた。

そう主張するのは英『THE Sun』だ。開幕当初はなかなか本調子といかなかったプリシッチだが、日を重ねるごとにこの21歳はフランク・ランパード監督率いるチームに順応していった。特に新型コロナウイルスによるリーグ戦中断以降は攻撃陣の中心として大暴れ。リーグ戦8試合で4ゴール4アシストを記録し、得点に関与しなかったのは第35節のシェフィールド・ユナイテッド戦のみという活躍を披露している。

最終的には、ここまでシーズンを通してリーグ戦24試合に出場し9ゴール4アシストという成績を残しているプリシッチ。同メディアはそんな21歳とアザールの加入初年度の成績を比較しているのだが、これがなかなかに面白い。まずは基本的な成績だが、プリシッチが前述のような成績を残しているのに対して、2012-13シーズンのアザールはリーグ戦34試合に出場して9ゴール11アシスト。プリシッチはアシスト数こそ少ないが、ゴール数に関してはアザールと同じなのだ。
ただ単に並んでいるわけではない。出場時間を見てみると、プリシッチはアザールよりもほぼ1000分もピッチに立っている時間が少ないのである(プリシッチ:1648分、アザール:2636分)。圧倒的に限られたチャンスの中でプリシッチはアザールと同等のゴール数を記録しており、その貢献度の高さは1ゴールあたりに要した時間からも見て取れる。アザールが1ゴールを決めるのに293分必要としているのに対し、プリシッチはたった184分で1ゴールをゲットしているのだ。

もちろん他の要素でアザールが優れている点はいくつもあるだろうが、こうして見てみると意外にプリシッチとアザールの間にそこまで大きな差はないか。アザールはここからワールドクラスのアタッカーに成長したわけだが、プリシッチもその背中を追いかけることができる逸材と言えるだろう。チェルシーでその才能が開花しつつある若きアタッカー。プリシッチのスーパースター化を、ファンは首を長くして待っている。

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