“相棒の不在”がケインの調子を狂わせた トッテナムに必要だった天才MF

トッテナムのケイン photo/Getty Images

元イングランド代表DFが指摘

エースの帰還で一安心かと思いきや、そうもいかないのがサッカーというスポーツだ。長期離脱から復帰し、トッテナムの攻撃陣を牽引するはずだったFWハリー・ケインだが、なかなかゴールラッシュとはいかない。

今年1月から長期離脱を強いられていたものの、リーグ戦が中断期間を挟んだことでシーズン終盤戦のピッチに立つことが可能となったケイン。ファンは来季チャンピオンズリーグ出場権獲得に向け、エースに終盤戦の起爆剤となることを期待していたはずだ。しかし、同選手は再開後6試合に全てフル出場するもその中でゴールはたったの2つだけ。悪くはないが、ファンが期待していたほどのパフォーマンスを披露することができていない。一体、なぜケインの調子は上がらないのか。

もちろん、長期離脱から復帰して間もないというのも原因の一つとしては考えられるだろう。だが、元イングランド代表DFマイケル・ドーソン氏はケインの調子が上がらない理由は他にもあると主張する。それは冬にトッテナムを去った相棒の存在だ。

今冬トッテナムを退団するまでケイン(右)の良きパートナーだったエリクセン(左) photo/Getty Images

「おそらく、エリクセンは過去18カ月の間でケインにとって最高のNo.10だった。彼は本当に素晴らしかったね。まさに異次元の存在だったよ。トッテナムは未だに彼の代わりとなる選手を見つけ出すことができていない。人々はケインのパートナーとしてモウラやソンのことは話すけれど、エリクセンのような選手が必要だとはあまり叫ばないんだ。個人的にジオヴァニ・ロ・チェルソには期待しているんだけどね。今のケインはもっと大量にゴールを決めていた以前と比べて、孤立しているように見えるよ」

英『talkSPORT』に対してこのように語ったドーソン氏。今冬インテルへ向かったMFクリスティアン・エリクセンの不在こそ、ケインの状況を難しくしたと同氏は考えているようだ。

契約満了が迫っていただけに少しでも移籍金を回収しようとエリクセンの売却に踏み切ったトッテナムだが、リスクを負ってでも彼は夏までチームに残すべきだったか。ロンドンで躍動する天才MFの姿が懐かしい。

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