今季フランク・ランパード監督が率いるチェルシーでは多くの有望な若手選手が次々に頭角を現した。FWタミー・エイブラハム、MFメイソン・マウント、MFビリー・ギルモア、DFフィカヨ・トモリ……。これらの選手は今後のブルーズを担う存在として、どんどんチーム内での影響力を強めていくことだろう。
しかし、そんな若手ラッシュの中でポジション争いは激化し、チェルシーが泣く泣く手放してしまった有望株もいる。今冬の移籍市場でブライトンへと向かったDFタリク・ランプティだ。
昨年12月に行われたリーグ戦第20節アーセナル戦でトップチームデビューを果たし、今後の飛躍に期待がかかっていたランプティ。しかし、チェルシーの右サイドバックには主将のセサル・アスピリクエタや同世代で猛烈にアピールするリース・ジェイムズがいる。ランプティ本人もこの層の厚さの中で自身がポジションをつかむことは難しいと判断し、移籍を決めたという。英『football.london』が伝えている。
「プレミアデビューを飾ったアーセナル戦は、僕にとって非常に誇りに思う瞬間だったよ。でも、新たな章を始めるには今が適切だと感じたんだ。これからのチェルシーで右サイドバックのポジションを掴むのは難しいとも感じていたしね。そのタイミングで、この素晴らしいクラブからのオファーが舞い込んだんだ。監督とクラブは僕をこの場所に連れてくるため、大きな意思を示してくれた。今後はそれに少しでも報いることができるように願っている。ブライトンの目標達成をできる限り助けたいと思う」
チェルシーでのポジション争いに厳しさを感じていた最中、ブライトンからのオファーが舞い込んだというランプティ。やはりいくら才能があっても、若い時期に出場機会を得られないというのは選手にとって耐え難いことなのだろう。
まだ19歳ではあるものの、早々に慣れ親しんだクラブを離れるという決断を下したランプティ。はたして、この決断は吉と出るか凶と出るか。チェルシーを飛び出した若き才能の今後には注目だ。
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