柏のブラジル人ファイターが語る“中断期間” 「最初は7人ずつに分かれて……」

柏の中盤に欠かせない存在となっているヒシャルジソン photo/Getty Images

ネルシーニョ監督についても言及

4日にリーグ戦が再開される明治安田生命J1リーグ。無観客での開催でこそあるものの、約4カ月ぶりにJ最高峰の戦いが戻ってくることにファンはさぞ興奮していることだろう。

しかし、ここまでの道のりは平坦ではなかった。新型コロナウイルスの感染拡大によって、選手たちはチーム全体でトレーニングを積めない時期も続いた。サッカー選手として、誰もが経験したことのない事態に彼らは不安を募らせたことだろう。

そんな中、柏レイソルに所属するブラジル人MFヒシャルジソンが、母国メディア『R7』のインタビューに対してリーグ戦中断時の日々を振り返っている。
「僕らは全体トレーニングに参加せずにほぼ3カ月の時間を浪費した。コーチやスタッフたちとはオンラインでトレーニングを行ったよ。6月1日以降は直接会ってのトレーニングを再開した。最初は7人ずつのグループに分かれて、そして10日後には14人にそのグループを増やした。最終的には全員となったね。それでも入浴時に間隔を空けることやソーシャルディスタンス、ウイルスの検査などいくつかの対策は講じたね。できること全てに注意を払ってリーグ戦が再開するのがとても良いことだ。サッカーだけでなく、全てのことが可能な限り早く正常に戻ることを願っているよ」

トレーニング再開後は段階的に人数を増やして全体練習に戻っていったとヒシャルジソンは語っている。クラブは万全の感染対策を講じて選手を守っていたようだ。選手それぞれも細心の注意を払って練習に臨んでいたことだろう。

さらに、ヒシャルジソンは柏のネルシーニョ監督についても言及。このMFはブラジル人であること以上に、戦術面で同監督が指揮官で良かったと感じているようだ。

「ブラジル人監督であることが順応に役立ったとは思うけれど、それ以上にゲームプランなどの観点からネルシーニョで良かったと思っているよ。僕は常に強度の高いマーキングをする選手であり、それはチームの素早いスタイルに適していると思う。ネルシーニョは非常に経験が豊富で、日本のサッカーについての知識が豊富だ。僕はここにいられて幸せだし、ここで良い成績を残し続けたいと思っているよ。僕は2021年末までレイソルと契約している。ずっと滞在したいね。状況によってはセアラー復帰の可能性もあるけれど、優先されるのはしばらく日本に留まることだ」

日本でプレイすることに充実感を得ている様子のヒシャルジソン。名将の下で躍動する28歳は、これからも柏の中盤にフィルターをかけてくれることだろう。“太陽王”にいる熱きファイターの躍動には今後も注目だ。

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