近年のドルトムントではDFアクラフ・ハキミやFWジェイドン・サンチョといったヤングスターたちが次々と頭角を現している。今や欧州で彼ら以上に“若手軍団”と呼ぶに相応しいクラブはないと言っていいだろう。
そんなヤングスター集団の“最新作”とでも言うべきか。シーズン後半戦に入ってからトップチームでまた新たな若手が頭角を現した。17歳のMFジョバンニ・レイナだ。昨季ニューヨーク・シティからドルトムントに加入した同選手。リーグ戦第18節のアウクスブルク戦でデビューを飾ると、そのままトップチームにおける戦力の一人としてここまで公式戦14試合に出場している。2月に行われたDFBポカールのブレーメン戦では初ゴールも決めており、そのキャリア形成は至極順調と言えるだろう。
しかし、ここで気を緩めてはいけない。新進気鋭の17歳にそう警告する人物がいる。ドルトムントで若手の育成に携わる“タレントコーチ”を務めるオッドー・アッド氏だ。独『SPORT1』が伝えている。
「ジオは最初の一歩を踏み出した。でも今後2年間にわたってトップチームに定着するまで、私はまだ彼のことをチェックし続けるよ。決して今の段階に満足してはいけないんだ。彼はこれらかも自身の課題に取り組み続けなければならない。ジオはすでに多くのことをうまくやっているけれど、まだ改善の余地はたくさんあるんだ。だけど、ジオは良い環境にいる。キャラクターも非常に前向きだし、常にスキルを磨こうと努力しているよ。この振る舞いは他の若手にとっても模範となるものだね」
最初の一歩こそ順調に歩み出したレイナだが、まだチームの主軸になったわけではない。レイナ本人に慢心などないだろうが、“期待の若手”という枠から脱却してこそ一人前とアッド氏は彼に伝えたいようだ。
ドルトムントに出現した新たなヤングスター。アメリカサッカー界のレジェンドであるクラウディオ・レイナ氏を父に持つこのサラブレッドは、はたして今後どれほどの選手となるのだろうか。できるだけ早い段階でもう一段階上のレベルに到達したいところだ。
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