ボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋は、来季から本職のポジションでプレイすることとなるかもしれない。
昨夏の移籍市場で守備大国イタリアへの挑戦を決断し、ボローニャへ移籍した現在21歳の冨安。プレシーズンにしっかりとアピールし、見事開幕スタメンを勝ち取ると、ここまで怪我とサスペンションによる欠場を除いてリーグ戦20試合に出場している。イタリア国内での評価もうなぎ上りで、今季ブレイクを果たしている選手のひとりとして注目を集めるほどだ。
特に印象的なのが、そのユーティリティ性。冨安は守備だけでなく、足元の技術やパス能力にも優れていることから、ボローニャでは日本代表や前所属先のシント・トロイデンでプレイしてきた本職のセンターバックではなく、主戦場は右サイドバックに。得点に絡んだり、チームの窮地を救ったりと、攻守にわたって存在感を発揮しており、時にはサイドハーフとしてプレイすることもある。
ただチーム全体で見れば、ヨーロッパリーグの出場権争いを繰り広げている状況にも関わらず、ボローニャは失点が目立つ(セリエAで7番目に多い)。こういった状況もあり、守備の安定性や最終ラインからきちんとしたビルドアップを作り上げるためか、ミハイロビッチは来季から冨安を本職のセンターバックでプレイさせることを望んでいるようだ。
伊『Tutto Blogna Web』によると、ミハイロビッチは冨安をセンターへ移動させることを考えており、そのために右サイドバックの補強を狙っているとのこと。来季の右サイドバック候補として、複数のポジションをこなすこともできるウディネーゼのデンマーク代表DFイェンス・ストリガー・ラーセンの獲得が噂されているという。
ローマへの移籍が噂されるなど、ビッグクラブへのステップの可能性も取り上げられている冨安。来季に関してはまだまだ不透明なことが多いが、守備大国のイタリアでシーズン通して、本職のセンターバックとしてどれだけやれるのかは見てみたいところだ。
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