「7番目に欲しい選手しか……」ファン・ハール氏、マンUの補強計画に恨み節

メンフィス・デパイも失敗例の一つと見なされている photo/Getty Images

それでも2億7000万ポンド以上を費やした

ルイ・ファン・ハール氏は、14-15、15-16シーズンの2季にわたってマンチェスター・ユナイテッドを指揮した。しかし、クラブはデイビッド・モイーズ前監督による“大失敗”の後であり、立て直しにはさまざまな苦労があっただろう。

選手補強は最たるものだ。ファン・ハール氏の時代にはアンヘル・ディ・マリア、メンフィス・デパイ、バスティアン・シュバインシュタイガーなどの選手が加入したが、多くは失敗の烙印を押されている。2年間の補強の合計額は、およそ2億7600万ポンド。ずいぶんなお金を費やしたものだが、現在につながる補強と言えるのは、アントニー・マルシャルとルーク・ショーくらいかもしれない。

そんなファン・ハール氏は、オランダメディア『Voetbal International』で、クラブが当時、自分の望むプレイヤーを提供してくれなかったと非難した。
「マンチェスター・ユナイテッドはチャンピオンになる資質がなかった。30歳以上が10人、35歳以上が5人だ。時代遅れさ。それで、私はチームを若返らせるつもりだと彼らに言ったんだ。しかし、来るべき選手は1人も獲得できなかった。売上高6億ポンドなのに、必要なプレイヤーを買えない。7番目ではなく、1番のプレイヤーを買うべきなのに」

「もちろん、売る方のクラブも考えている。(ユナイテッドのような)金持ちに売る場合、そのプレイヤーに想像できる最高額を支払う必要がある。それが移籍市場で起こったことだ。そうやって、希望リストの7番目か8番目の数字を処理して、たくさんのお金を払うんだ。そのために監督は裁かれ、有罪判決を受ける」

たくさんのお金を費やしても、リストの7番目にあるような二流の選手しか買えなかった。ファン・ハール氏はそう主張する。実際に買った選手のリストを見てみると、14-15シーズンはアンデル・エレーラ、ルーク・ショー、マルコス・ロホ、ダレイ・ブリント、アンヘル・ディ・マリア、そしてラダメル・ファルカオ。15-16シーズンはメンフィス・デパイ、アントニー・マルシャル、モルガン・シュナイデルラン、マッテオ・ダルミアン、バスティアン・シュバインシュタイガーだ(セルヒオ・ロメロとビクトル・バルデスは無料)。彼らが良い選手か、そうでないかは意見が分かれるだろうが、少なくともファン・ハール氏の望んだ選手たちではなかったのだ。

これは結果を出せなかった監督の“言い訳”なのか。それともフロントの失策なのか。少なくとも現在のマンUには、かつてサー・アレックスが率いた時代のオーラが失われていることだけは確かだ。

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