走りまくる“超攻撃的”バイエルン 現チームはペップ、ハインケスを超えるのか

バイエルンを指揮するフリック photo/Getty Images

フリックのチームが止められない

暫定的な指揮官だったはずが、まさかジョゼップ・グアルディオラとユップ・ハインケス時代をも超える最強バイエルンを生み出すのだろうか。現在バイエルンを指揮するハンジ・フリックに大きな注目が集まっている。

フリックは成績不振を理由に解任されたニコ・コバチに代わり、昨年11月よりチームを指揮してきた。当初は正式な指揮官を決めるまでの暫定的な人事だったはずなのだが、フリックは驚くほどのスピードでチームを安定させた。

ここまでブンデスリーガでは16試合を戦って13勝1分2敗。コバチの下で少し混乱していたチームを引き継いだことを考えれば、この成績は上々だ。
この結果にブンデスリーガ公式は、フリックのバイエルンはグアルディオラとハインケスのチームも超えてしまうかと注目しているのだ。まだそこを議論するには早すぎるような気もするが、そんな意見も出てしまうほど今のフリック・バイエルンは強い。

何よりの武器は圧巻の攻撃力だ。先日にはウニオン・ベルリンを2-0で撃破したが、これでフリックのチームは就任から16試合で50ゴールを奪ったことになる。チャンピオンズリーグも合わせると1試合平均得点数は驚異の3.5点に達することになり、攻撃力は十分にグアルディオラとハインケスのチームと比較できる。

選手たちのモチベーションを高め、ハードワークを徹底させているところも大きい。フリックのチームはグアルディオラのバイエルンよりも1試合平均走行距離が2kmほど多く、ハインケスのチームよりも2.8km多いという。

1試合平均のスプリント回数もハインケスのチームは165回、グアルディオラのチームが214回だったのに対し、フリックのチームは261回を記録している。この運動量も攻撃爆発の一因となっているのだろう。

もちろん、まだグアルディオラとハインケスのチームと比較するのは早いだろう。問題はフリックのチームが今のペースを継続できるかだ。しかし、フリック政権の立ち上がりが伝説のバイエルン誕生をサポーターに期待させるものとなっているのは間違いない。

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