「疎外感を感じていた」 A・サンチェスがマンUで輝きを失ったワケとは

マンUで思うようなパフォーマンスを披露できなかったA・サンチェス photo/Getty Images

元指揮官の起用法に不満

マンチェスター・ユナイテッドの背番号7は、今や栄光の番号から不吉な番号へとそのイメージが変化している。かつてはエリック・カントナやデイビッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドらが背負った栄誉ある番号だったが、近年は着用した選手がことごとく苦戦を強いられているのだ。

2018年冬の移籍市場でアーセナルからやって来たアレクシス・サンチェスも、この7番を背負って苦しんだ選手の1人だ。バルセロナやアーセナルでは素晴らしい活躍を披露した彼だが、マンチェスターで輝くことはなかった。怪我の影響などにより、出場時間は激減。その高額な給与もあって、ファンからは「給料泥棒」とバッシングを受けることも。現在はインテルへレンタル移籍中だが、そのままマンUを退団することが濃厚となっている状況だ。

「どうしてこうなった」。彼に期待を抱いていたファンはそんな気持ちもあっただろう。そんな中、A・サンチェス本人がマンUで失敗した要因について語っている。どうやら、同選手はジョゼ・モウリーニョ元監督の当時における起用法が今の状況を招いたと考えているようだ。英『BBC』に対して、A・サンチェスは次のように語っている。
「コーチング、映像での分析能力、物事の進め方。全てにおいてモウリーニョは世界で最も優れた監督の一人だ。でも、僕がユナイテッドにいた時は疎外感を感じていたよ。彼は僕のことを使ったり使わなかったり、とにかく起用が不安定だったんだ。それのせいで僕は自信を失ってしまってね。どんな選手でもそうなると思うよ。その後、僕にとって良くない雰囲気が漂い始めた。5歳の時からサッカーをしてきたけど、僕にとってボールを奪われるのは楽しみを失うのと同じだ。当時はそんな感じだったね」

モウリーニョ元監督の不安定な起用法が自身の調子を狂わせたとA・サンチェスは主張している。アーセナルでは絶対的なレギュラーだっただけに、試合に出られないという事実に対するフラストレーションは相当なものだったか。

マンUで居場所を失ったA・サンチェス。今はインテルでプレイしているが、はたしてこのチリ代表FWが復活することは今後あるのだろうか。一刻でも早くかつての輝きを取り戻してほしいところだが……。

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