アーセナルで若くしてデビューを飾り、“天才”とまで称されたMF。こう聞けば、現在ウェストハムでプレイしているジャック・ウィルシャーを思い出す人も多いだろう。怪我に悩まされ続けるキャリアを送ることとなってしまったが、2008年に16歳の若さでクラブ史上最年少デビューを飾った彼の才能にファンが魅了されたことは間違いない。
アーセナル下部組織出身者の中でも最高クラスの逸材だったウィルシャー。これほど素晴らしい選手がアカデミーから出現したことに、当時のファンがさぞ興奮したことだろう。しかし、ウィルシャーは自身が望んでアーセナルのアカデミーに入ったわけではないと少年時代を振り返る。9歳の時に所属していたルートン・タウンからアーセナルへ移籍する際、本人はあまり乗り気ではなかったようだ。英『talkSPORT』が伝えている。
「僕は当時ルートンでプレイしていたんだけど、バーネットとの試合があって、その時のレフェリーが実はアーセナルのスカウトだったんだ。そして試合後、彼は父に近づいてきて僕をアーセナルに誘った。契約したいと言ってきたのさ。でも、移籍期間外だったから妙にも思えたね。だから正直なところ、アーセナルには行きたくなかったんだ」
「父が僕に対して移籍を決断する期限を設けたことは今でもハッキリと覚えているよ。その最終日、僕は仲間に『アーセナルに行くつもりだ』って伝えたんだ。それからは父に助けられたね。彼は午後4時に仕事を終わらせてから1時間かけて週3回僕をロンドンまで送ってくれたんだ。10歳の時からね」
地元の友人とサッカーをしたい気持ちが強かったものの、父に促されたことで渋々アーセナル行きを決めたというウィルシャー。しかし、今となっては死後が終わってからすぐに長距離の送り迎えをしてくれた親には感謝しているようだ。
もしウィルシャーが当時アーセナル行きの話を断っていたら、今頃どうなっていたのだろうか。少なくとも16歳でのアーセナルデビューは叶わなかったかもしれない。
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