「これこそペップが特別な理由」　グアルディオラが“名将”と呼ばれる所以

2020年04月22日(水) 22時30分配信

マンCを率いるグアルディオラ監督 photo/Getty Images

選手から信頼される分析力

サッカー界において、現在“世界最高”の指揮官を議論することとなれば、ジョゼップ・グアルディオラ監督は間違いなく候補に入るだろう。これまで率いたバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティでそれぞれ数多くのタイトルを手にしているだけに、選ばないわけにはいかない。

では、なぜグアルディオラ監督は行く先々で素晴らしい実績を残すことができているのだろうか。おそらく、それは分析能力の高さゆえだろう。自軍選手の特徴をいち早く理解し、自身が理想とする戦術に当てはめる。その過程では選手にコンバートを促すこともあり、マンCではもともと中盤だったファビアン・デルフやオレクサンドル・ジンチェンコに左SBを任せている。ピッチ上において最適解を見つけるのが異常に早い監督とも言えるか。

そして、その分析力の高さはもちろん相手チームの攻略法を考える際も役に立つ。これについて、現在グアルディオラ監督の下でプレイするMFフェルナンジーニョは次のように語っている。英『Manchester Evening News』が伝えた。

「僕はキャリアで何人かの監督の下で働いたけど、ペップはピッチサイドで最高の一人だね。試合前の指示で、彼は対戦相手について全ての情報を僕たちに提供してくれるんだ。直面するチームのことを詳細に教えてくれるよ。これこそペップが特別な理由だと思う。彼は常に選手が試合で最高のパフォーマンスを披露できるように努めている。僕にとって、毎日一緒に仕事をしながら彼に学べることは大きな喜びさ。ペップは毎日新しいことを思いつき、選手を人間としても成長させてくれるのさ」

常に自軍の選手に明確に相手の弱点を伝え、どこから突破口を開けばいいのかを提示してくれるというグアルディオラ監督。具体的にゲームプランを伝えることができる力も、彼のチームが勝ち星を積み重ねている要因か。頭では理解していても、これを実践できる監督というのはなかなかに少ない。それだけに、選手からの信頼も厚いようだ。

類まれな戦術眼で相手の弱点を見抜く有能指揮官。はたして、グアルディオラ監督は一体いつまでサッカー界トップの座に君臨し続けるのだろうか。思考をやめない限り、進撃が止まることはなさそうだ。

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