プレミアを彩るパスマスターたち “パス成功本数”で現在トップは誰だ

チェルシーの中盤を司るジョルジーニョ photo/Getty Images

上位10名を英メディアが紹介

2019-20シーズンのイングランド・プレミアリーグにおいて、ここまで消化した29試合(一部クラブは28試合)で味方に一番多くパスを通したのはどの選手か。チェルシーのパスワークを司るMFジョルジーニョか、パス回しに定評のあるマンチェスター・シティで大車輪の活躍を見せるMFフェルナンジーニョか、それともリヴァプールで抜群のキック精度を披露するDFトレント・アレクサンダー・アーノルドか。思いつく候補は多い。

そんな中、英『Squawka』が現時点で「プレミアにおいて最もパス成功本数が多い選手」のTOP10を公開。新型コロナウイルスの感染拡大による影響でリーグ戦が中断となっている今、振り返るにはちょうどいいタイミングだろう。結果は次のようになっている。

10位 トレント・アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール/1506本/2550分)
9位 ハリー・マグワイア(レスター・シティ/1553本/2610分)

8位 ジョニー・エヴァンス(レスター・シティ/1578本/2576分)

7位 アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール/1579本/2445分)

6位 フェルナンジーニョ(マンチェスター・シティ/1619本/1998分)

まずは10位から6位。リヴァプールでボールを持つ機会が多いA・アーノルドが10位というのは少し意外と言える結果か。しかし、TOP10はそのほとんどがCBを主戦場とする選手。SBながらここまで順位を上げてきたのはむしろ立派とも言えるだろう。それは7位に入ったロバートソンにも言えることだ。

フェルナンジーニョの6位も思ったよりは順位が下なイメージか。最終ラインと守備的MF両方でフル回転しているベテランMFだが、パス成功数トップ5はやはりレベルが高いことが窺える。

リヴァプールで最終ラインの球出し役となっているファン・ダイク photo/Getty Images

5位 ジョルジーニョ(チェルシー/1638本/2016分)

4位 ルイス・ダンク(ブライトン/1642本/2430分)

3位 チャグラル・ソユンク(レスター・シティ/1663本/2520分)

2位 ロドリ(マンチェスター・シティ/1839本/1957分)

1位 フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール/2210本/2610分)

そしてトップ5だ。5位にはチェルシーの中盤を支配するジョルジーニョが入った。昨季もマウリツィオ・サッリ 監督の下でパスワークの中心にいた同選手だが、今季はマテオ・コバチッチも役割を分担することで、よりのびのびとプレイすることができている印象だ。

4位にはブライトンのルイス・ダンクがランクイン。昨季までクラシカルなイングランドのCBというイメージも強かった同選手だが、今季は監督交代によりポゼッション型へシフトしたチームで輝いている。相手ブロックの隙をついたフィードや、縦への楔の入れ方は絶品。最終ラインの球出し役として新境地を切り拓いた。

3位はレスターのソユンク。エヴァンスと2人揃ってトップ10入りはチームのスタイルを物語っていると言っていい。マグワイア放出で心配されたレスターの最終ラインだが、結果的にここまでのパス成功数はどちらもマグワイアより上という形となっている。

惜しくも2位となったのはマンCのロドリだ。今季はフェルナンジーニョと同様にCBに入る機会もあった同選手。しかし、その中でも自身の持ち味はしっかりと出している。先月行われた第26節延期分のウェストハム戦では、1試合で“178本”ものパスを通しプレミア新記録を樹立した。

そして、トップに輝いたのはリヴァプール“最終ラインの要”であるファン・ダイクだ。守備面ばかりに注目が集まる彼だが、実は攻撃面でも優秀。今季ボールを持つことを取り入れたリヴァプールで、最終ラインの球出し役をきっちりこなしている。唯一の2000本超えは立派だ。

名手がズラリと並んだトップ10。首位は2位に400本近い差をつけているファン・ダイクが独走状態だが、シーズン終了時にこの順位はどう入れ替わっているのだろうか。プレミアで躍動するパスマスターたちのプレイからは今後も目が離せない。

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