現地時間26日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグで、レアル・マドリード相手に2-1と勝利をもぎ取ったマンチェスター・シティ。この試合で指揮官が採用した“奇策”とも言える戦術には、選手達も初めは戸惑ったようだ。
マンCの前線といえば、センターフォワードのポジションをセルヒオ・アグエロかガブリエウ・ジェズスに任せ、左ウイングにラヒーム・スターリングが配されるのが基本形だ。しかし、レアル戦でジョゼップ・グアルディオラ監督はこの形に手を加えた。センターフォワードには本来ウイングや中盤を務めるベルナルド・シウバ、左ウイングには中央を主戦場とするG・ジェズスをそれぞれ配置したのだ。
結果としてこの采配は的中したかたちとなったが、多くの人がグアルディオラ監督の決断には驚いたのではないだろうか。B・シウバに“偽9番”を任せるような形こそ今季すでに実践済みだったが、まさかこの大一番でこの戦術を再び採用してくるとは予想外。そしてどうやら、選手達も監督の決断には驚いたという。試合後、MFケビン・デ・ブライネは英『BT Sport』に対して次のように語った。
「僕らはペップの下で4年プレイしているけど、(この試合での采配は)選手にとってもサプライズとなった部分があったよ。試合開始までに何をすればいいかわからないことだってある。厳しい時間帯もあったけど、いくつかの変更は良かったね。これほどまでのクオリティの試合であれば苦しむ時もあるけれど、僕らはうまく立ち回ることができたと思うよ」
ほぼぶっつけ本番だったとういうことか。経験があるとはいえ、マンC戦士の戦術理解力は恐ろしいレベルにあることがこのコメントから窺える。
レアル戦で見事グアルディオラ監督の期待に応えるパフォーマンスを披露したマンC。はたして、今季こそ彼らはビッグイヤーを掲げることができるのだろうか。柔軟すぎる戦い方が可能なシチズンズが、悲願のCL制覇に向けて順調な滑り出しを見せている。
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