リヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイク、バルセロナMFフレンキー・デ・ヨングは、今のオランダサッカー界が誇るスター選手だ。ファン・ダイクはフローニンヘンで成長し、デ・ヨングはアヤックスで伸びた。
ただ、実は2人ともその前に所属していたクラブがある。所属期間はそれほど長くないが、2人はオランダのヴィレムIIに在籍していた経験を持っているのだ。
ヴィレムIIは決して強豪クラブというわけではないが、これまでも優れた選手を数名輩出してきた実績がある。それを受けて英『Squawka』は「ヴィレムIIに在籍していた経験を持つ選手たち」と題した特集を組んでいる。
1.フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール/DF)
ファン・ダイクはヴィレムIIでキャリアをスタートさせ、当初はサイドバックでプレイしていた。その後フローニンヘンに移籍することになるのだが、この時は誰もファン・ダイクが世界最高クラスのセンターバックに育つとは考えていなかっただろう。
2.フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ/MF)
デ・ヨングはアヤックスが育てたタレントとも言えるが、ヴィレムIIでも伸びた選手だ。当初より高い評価を受けており、アヤックスでブレイクするのも予想されていたことだったのだろう。今では22歳ながらバルセロナの中盤で重要な存在となりつつあり、ここまでは非常に順調なキャリアだ。
3.マルク・オーフェルマルス(元オランダ代表/FW)
バルセロナやアヤックスで活躍したオーフェルマルスも、1年間だけヴィレムIIに在籍していたことがある。1年後にアヤックスに引き抜かれることになるのだが、同メディアはヴィレムIIでの1年間でアヤックスを確信させるには十分だったと評価している。
4.ムサ・デンベレ(広州富力/MF)
トッテナムで長く活躍したベルギー代表MFデンベレも、ヴィレムIIでプレイしていた。当初は攻撃的な位置を担当し、2005-06シーズンにはリーグ戦で9得点を記録。その活躍からAZに移籍し、徐々に存在感を高めることになった。
5.サミ・ヒーピア(元フィンランド代表/DF)
ヒーピアといえばリヴァプールで活躍していた印象が強いだろうが、ヴィレムでも4年間プレイした実績を持っている。そこで主力として活躍し、1999年にリヴァプールへ引き抜かれている。フィンランドからオランダへ向かい、そこからリヴァプールへ移籍する珍しいルートと言えるか。
6.ヤープ・スタム(元オランダ代表/DF)
ファン・ダイクと並びオランダサッカー史に名を刻む名DFのスタムも、1年間ヴィレムIIでプレイしている。同メディアはヴィレムIIからプレミアリーグで活躍する実力派センターバックが次々と出てきているのは興味深いと取り上げているが、ファン・ダイク、ヒーピア、スタムと確かに多い。スタムはラツィオやマンチェスター・ユナイテッドで大活躍し、高さ、パワー、スピードを兼ね備えるDFと高い評価を受けていた。
今ブレイクの兆しを見せている選手では、レアル・ソシエダFWアレクサンデル・イサク(20)もそうだ。イサクは昨季ヴィレムIIの一員としてエールディヴィジで13得点を挙げる活躍を見せ、今季よりソシエダに活躍の場を移している。オランダは以前からタレント育成力に定評があったが、ヴィレムIIもそのチームの1つだ。
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