現地時間7日に行われたセリエA第23節でASローマに勝利したボローニャ。その中で躍動したのが日本代表DF冨安健洋だ。なかなか調子を取り戻せないローマとはいえ、イタリアで名門の一角に数えられる首都クラブ相手に金星を挙げたことは称賛に値するものだろう。冨安はリーグ屈指の攻撃力を誇るDFアレクサンダル・コラロフと対峙しても、怯むことなく戦い続けこのセルビア代表DFを封じてみせた。
今季右SBという新境地で成長が止まらない冨安。各方面から称賛は止まない。そして、この成長ぶりにはクラブ首脳陣も舌を巻いているようだ。ボローニャのテクニカルディレクターを務めるワルテル・サバティーニ氏が、冨安の将来性を絶賛している。伊『E’Tv』のTV番組に登場した同氏は、このサムライとかつて“世界最高級SB”とも称された男の雰囲気が似ていると次のように語った。
「トミヤスはすでにマンチェスター・ユナイテッドでもプレイできる選手になっているよ。ボローニャに残留はするだろうけどね。彼は日本人らしく規律をよく守ってくれる。自分自身で目標を持ってプレイしているようだ。ローマにいた頃、私は彼と似た特徴を持つ選手に出会ったことがあるよ。マイコンさ。トミヤスは私に彼のことを思い出させる。まだ21歳だ。いずれ最高のレベルに到達するだろうね」
圧倒的な攻撃力をもってセリエAの右サイドを支配したマイコン。サバティーニ氏は冨安にそんなレジェンドと近しいものを感じ取っているという。
はたして冨安はサバティーニ氏が予見した通り、今後世界最高レベルの選手となることができるのだろうか。“堅守の国”で研鑽を積む21歳の若武者が、欧州各国にその名を轟かせる日は近いかもしれない。
●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!
最新号は、いよいよ始まるチャンピオンズリーグ・ラウンド16を徹底プレビュー。アトレティコ×リヴァプール、レアル×シティなどビッグカードが目白押しの今季CL。注目対決の行方に豪華執筆陣が迫ります!
http://www.magazinegate.com/theworld/