今季の欧州各リーグの後半戦で自慢の攻撃陣が爆発しているチームといえば、ブンデスリーガのドルトムントだろう。冬の移籍市場で獲得したノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの活躍もあり、彼らはウインターブレイク明けの公式戦4試合で計17ゴールを挙げている。
現地時間4日に行われたドイツ杯3回戦こそブレーメンに敗れてしまったが、ドルトムントはこの試合でも2得点を記録。攻撃陣は依然好調をキープしていると言っていいだろう。リーグ戦ではここまで56ゴール。守備面に不安は残るものの、リーグトップクラスの得点力でなんとか首位バイエルン・ミュンヘンと勝ち点3差の3位に踏みとどまっている。
そんなドルトムントのシュート決定率が驚異的だと、データサイト『WhoScored』が彼らの統計を紹介している。ここまでのリーグ戦で同クラブが記録しているシュート決定率は実に20.1%(シュート数278本)。これは欧州5大リーグを戦う98クラブの中で最高値だ。“チャンスをものにする力"で彼らの右に出るチームはないということになる。
このデータにはドルトムントのファンも歓喜していることだろう。しかし、そんな爆発力を誇るチームがある一方で、致命的なゴール欠乏症に喘ぐ集団もある。『WhoScored』はドルトムントと同じシュート数を記録している他チームのスタッツも紹介しているのだが、リーグ・アンで苦しむディジョンのシュート決定率が悲惨だ。
2019-20シーズン、ここまでリーグ戦23試合を戦って自動降格圏までわずか4ポイント差の17位に沈んでいるディジョン。彼らは今季ドルトムントと同じシュート数278本を放っているにもかかわらず、その得点数はわずか19ゴール。決定率は6.5%にまで落ち込んでいる。同メディアによると、これは5大リーグでワースト3位。同じシュート数でも、ドイツの強豪とは似ても似つかない結果となってしまっている。
同じ数だけシュートを放っても生まれてしまった13.6%(37ゴール)の差。前線のタレント力に大きな違いがあるとはいえ、なかなか衝撃的な数字だ。最終局面の精度で、両者は明暗が分かれる結果となっている。ドルトムント級とまでは言わないが、ディジョンは今後もう少し決定力を改善したいところだ。
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