まるで熟成されたワイン イタリアで暴れる32歳に年齢なんて関係ナシ

アタランタで躍動するイリチッチ photo/Getty Images

今季すでに15ゴール

今季32歳を迎えながらも、イタリアで快進撃を見せるチームの中心選手として躍動するベテランがいる。アタランタに所属するスロベニア代表FWヨシップ・イリチッチだ。

知将ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の下、近年快進撃を見せるアタランタの中で重要な役割を担っているイリチッチ。若い頃からその才能は注目を集めていたが、アタランタに加入した2017年夏以降はさらに磨きがかかった印象だ。特に今季は大爆発しており、ここまで公式戦24試合で早くも15ゴールをマーク。ベテランとは思えぬフル回転ぶりでチームを牽引している。

そんな絶好調のイリチッチ。どうやら本人も自身が今季披露するパフォーマンスには大いに満足している様子だ。伊『Sky Sport』のインタビューに応じた同選手は、自分のことをワインに喩えながら次のように語っている。
「今の僕は熟成されたワインのようだね。年月を重ねるほど良いものになっていくよ。今は本当に気分がいい。これはとても重要なことだよ。一定の年齢を過ぎるとね。若い頃の僕はサッカーについてそれほど深くは考えていなかった。でも足のトラブルから復帰して以降は、家族のためにもサッカーを頑張ろうと思ったんだ。それが僕を支える原動力として最も重要なものになっていると思うよ」

年齢を重ねるにつれて自身は良い選手になっていると主張したイリチッチ。そのキッカケは2018年夏の闘病生活だったか。当時、イリチッチは頸部のリンパ節に細菌が入り込んだことによる感染症で体調を崩し、約2カ月もの間ピッチから離れざるを得ない状況に。最終的に復帰できたものの、同選手は一時選手生活を諦めることも考えたという。そんな闘病生活が彼のサッカーに対する考え方を変えたようだ。

現役引退の危機を乗り越えて、今ではイタリアで最高級の活躍を見せるイリチッチ。はたして今季、これから彼はその得点数をどこまで伸ばしてくるのだろうか。まるでワインのようなベテランストライカーの快進撃からは今後も目が離せない。

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