マンUは18歳の若きFWを慎重に育てるべし 「オーウェンの例を思い出して」

マンUで頭角を現すグリーンウッド photo/Getty Images

ファーディナンド氏が古巣に警鐘

今、マンチェスター・ユナイテッドで最も“ホットな”若手選手といえば誰になるだろうか。将来有望なネクストブレイク候補生を多数抱える同クラブだが、その中でも多くの人が挙げるのはFWメイソン・グリーンウッドではないだろうか。

グリーンウッドはまだ18歳ではあるものの、トップチームで今季ここまで公式戦32試合に出場し10ゴール4アシストを記録している。かねてよりその才能は高く評価されていたが、いよいよ本格ブレイクの時が近づいている印象だ。チーム状態の芳しくないマンUの中で、彼は希望の光となっている。グリーンウッドの成長にはファンも大きな期待感を抱いていることだろう。

しかし、クラブOBであるリオ・ファーディナンド氏はこの若者の起用法に関してマンUに警鐘を鳴らしている。どうやら、このレジェンドはグリーンウッドが順調な成長を見せる一方で、周囲から寄せられる過度な期待にこの18歳が耐えられるか心配しているようだ。
「メイソンはこれまで在籍した各世代のチームで、ゴールを決めるのが簡単だと感じていたはずだ。今の状況を見るに、それはトップチームでも同じことを考えていると思うよ。順調に成長していると言えるね。ただ、彼の肩にどれほどのプレッシャーがかかっているかは、注意して見ておく必要があると私は思う。彼はまだ若いんだ。責任を負うような年齢ではないよ。マンUは正しい方法で彼を育てなければならないね」

ファーディナンド氏がこのように語ったことを英『talkSPORT』が伝えている。同氏は今後グリーンウッドが才能に恵まれたがゆえの苦悩を経験するのではないかと懸念している様子だ。さらにファーディナンド氏はその例を出しつつ、次のように続けた。

「マイケル・オーウェンの例を思い出してほしい。彼の才能をおそらく私たちは誤解していたんだ。当時の彼は若いうちからあまりにも多くの試合に出場しすぎていたのさ。素晴らしい才能の持ち主だったが、マイケルはキャリアの早い段階でフル回転しすぎたあまりに、その大半を怪我で棒に振ることとなってしまった。私はメイソンに彼と同じような道を辿ってほしくはないんだ。そのためにも、クラブはしっかりと手綱を握っておかねばならないよ。メイソンは最高レベルで何年も活躍し、大きな才能を披露できるはずの選手なんだから」

大きすぎる才能はそれだけ慎重に育てなければならないと主張したファーディナンド氏。まさに“急がば回れ”。マンUはこの特別な才能を持った若者を、どこまで我慢しながら育成することができるだろうか。チームとして苦しい状況こそ続くものの、希少な原石はじっくりと磨き上げたいところだ。

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