アーセナルはブラジルのフラメンゴから、DFパブロ・マリをローンで獲得した。アルテタ政権での補強第一号である。シーズン終了までの契約となるが、1000万ユーロの買取オプションが付いている模様だ。
最終ラインに離脱者を多く抱えるアーセナルにとって念願の取引だったが、パブロ・マリって誰?と思ったファンも多かったかもしれない。確かにプレミアファンにとっても聞き馴染みのない名前だ。彼の経歴を簡単に整理してみよう。
パブロ・マリは26歳のスペイン人プレイヤーで、マジョルカの下部組織出身。利き足は左。ヒムナスティックでプレイしたあと、2016年にマンチェスター・シティに見出される。だがそこからローン移籍を繰り返し、スペインのジローナ、オランダのNACブレダ、スペインのデポルティボを渡り歩くことになる。
キャリア最初のハイライトはNACで訪れた。17-18シーズンにクラブは降格圏をさまよっていたが、ヘーレンフェーン戦でチームを救うゴールをマリが挙げたことでヒーローに。当時マリはキャプテンも務めている。
18-19シーズンに所属したデポルティボでは38試合に出場している。英『FourFourTwo』は、「パブロ・マリについて知っておきたい5つのこと」という記事の中で、ボールを扱う能力においてバルセロナのジェラール・ピケと比較されるようになり、利き足は違うものの、高い存在感と優れたパスでピケに例えられたと記している。
フラメンゴではコパ・リベルタドーレスのタイトルを獲得。同タイトルを獲得した最初のスペイン人となった。昨年末のクラブワールドカップをリヴァプールと争ったのは記憶に新しい。ロドリゴ・カイオとコンビを組んで欧州最強のリヴァプール攻撃陣を迎え撃ち、延長戦に突入するまでゴールを許さなかった。
マリは左利きということで、左利きCBを持たないアーセナルにとっては貴重な存在。アルテタが志向する後ろからのビルドアップに貢献できる可能性も高い。“無名”だった26歳は、世界最高峰のリーグでひと花咲かせることができるだろうか。
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