ベルギーで活躍を続けるサムライは過去の苦い経験も自身の成長につなげたようだ。ジュピラー・プロ・リーグのシャルルロワに所属するMF森岡亮太が苦戦を強いられたアンデルレヒト時代を振り返っている。
2017年夏に加入したベフェレンで鮮烈な活躍を見せ、半年後の2018年冬にベルギーの名門クラブとして知られるアンデルレヒトへステップアップを果たした森岡。移籍当初はレギュラーとして活躍していただけに、誰もがこのサムライの順調さに心躍らせていたことだろう。しかし、翌シーズンにその状況は一変し突如として出場機会が激減。シーズン中には約2カ月もの間ピッチから遠ざかった時期もあった。
そんなアンデルレヒトで苦境に立たされていた時期を、今の森岡はどのように捉えているのか。ベルギー『Sport / Voetbalmagazine』のインタビューに登場した同選手は次のように振り返っている。
「皆さんもご存知のように、僕はアンデルレヒトで2カ月もの間プレイすることができませんでした。この他にも試合に出られないことは何度もありましたね。怪我のせいでもあったと思います。でも、その後のシャルルロワでこの問題は完璧に解決しました。サッカーはタイミング次第なんです。でも、アンデルレヒトでのことは忘れたくありませんね。プレイ時間こそ少なかったけど、成長することができたんです。ベフェレンから直接シャルルロワに移籍していたら、6番としてはプレイできなかったかもしれないので。アンデルレヒトでは守備的なタスクを学ぶことができました。そのおかげで今の僕は気持ちよくプレイできているんです」
アンデルレヒトで守備的な役割を学んでいなかったら、現在シャルルロワで任されているような中盤の低い位置でのプレイはできていなかったと森岡は主張している。苦しい状況が続いた中でも、このサムライは新たな武器を手に入れることができたと古巣での時間を前向きに捉えているようだ。
逆境でもめげずに自身のプレイを磨き続けた森岡。これは多くの選手が見習うべき姿勢だろう。強い心で新境地を開拓したサムライは今後もベルギーで素晴らしいパフォーマンスを披露してくれるはずだ。
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