ポルトガル代表の将来を担うと期待の若手MFの衝撃の過去が明らかとなった。
ベンフィカに所属する21歳のジェドソン・フェルナンデス。ポルトガル代表の各年代で活躍し、U-17欧州選手権制覇(2016)などに貢献すると、2018年9月に19歳ながらA代表デビューを果たした若き逸材だ。豊富な運動量や抜群の身体能力、高いスキルを武器に、すでに所属クラブのベンフィカでは主力として活躍しており、現在トッテナムへの移籍が間近に迫っていると噂されている。
G・フェルナンデスは今、欧州トップクラスのビッグクラブへステップアップを果たそうとしている。もちろん、本人のこれまでの努力などが実を結んだ結果だろうが、下部組織時代から過ごしてきたベンフィカの育成や指導があってこそというところも忘れてはいけない。では、なぜ同選手はベンフィカでプレイすることとなったのか。その経緯を英紙『THE Sun』が取り上げている。
サントメ・プリンシペのサントメという小さな島で生まれたG・フェルナンデスは、幼い頃に家族と共にポルトガルへ移住し、SCフリエラスでサッカーをしていた。10歳になる頃にはすでにその才能の片鱗を見せており、この少年に注目した2つのポルトガルの名門クラブ、スポルティングとベンフィカの争奪戦が勃発。初めはスポルティングの方から声がかかったようだが、ベンフィカからのより良い条件を待つため、同選手は返事を先延ばしにしたという。
一方、ベンフィカは選手だけでなく、彼の所属していたフリエラスにも手を回すことに。同クラブにわずか250ユーロ(約3万円)と25個のサッカーボールを提供することで、コーチを味方につけた。そしてフリエラスのコーチが、ベンフィカ・アカデミーの方が選手の育成に最適であるとG・フェルナンデスの両親を説得し、ライバルのスポルティングを出し抜くことに成功したようだ。
幸か不幸か、G・フェルナンデスはベンフィカで着実に力をつけ、ビッグクラブが注目するような若手へと成長した。すでにトッテナムのメディカルチェックを通過したと報じる英メディアもあるが、プレミアリーグでも結果を残すことができるのか。
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