2010年からスクデット8回、コッパ・イタリア制覇4回、スーペル・コッパ・イタリアーナ制覇4回と、ユヴェントスは2010年代のセリエAを完全に支配した。戦力は他クラブを圧倒し、まさに敵なしの10年だったと言えよう。
どれほどユヴェントスは優れたチームだったのか。伊『Calciomercato』は、2019年が終わるこのタイミングで「2010年代のユヴェントス・ベストイレブン」を作成している。現所属メンバーから選ばれたのは、6人だ。
GK
ジャンルイジ・ブッフォン
DF
アンドレア・バルザッリ
レオナルド・ボヌッチ
ジョルジョ・キエッリーニ
アレックス・サンドロ
MF
アンドレア・ピルロ
ポール・ポグバ
アルトゥーロ・ビダル
FW
パウロ・ディバラ
クリスティアーノ・ロナウド
カルロス・テベス
GKは1度パリ・サンジェルマンへ去ったものの、再び戻ってきたブッフォン。最終ラインはそのブッフォンとともに鉄壁の守備を形成したバルザッリ、ボヌッチ、キエッリーニのディフェンス版BBC、そして2015年よりチームに貢献してきたアレックス・サンドロが選出されている。
バルザッリは引退したが、ユーヴェのBBCはこの10年を代表する守備組織だ。今回はバルザッリが右のサイドバックとして選出されているが、この3人を3バックとして起用するパターンも安定感抜群だった。2010年代最高のディフェンストリオと言っても大袈裟ではないだろう。
中盤に関しては、今よりも以前の方が豪華だったと言われることが多い。引退したピルロ、バルセロナでプレイするビダル、マンチェスター・ユナイテッドに戻ったポグバ、さらにはクラウディオ・マルキジオも含めた4人は攻守の中心だった。
今の中盤にも実力者は揃うが、チャンピオンズリーグ決勝にも進んだ2014-15シーズンあたりの中盤が近年ではベストな構成と言えるか。
前線はテベスだけが退団組だ。テベスは守備でも貢献できる選手で、アルバロ・モラタやフェルナンド・ジョレンテとのコンビが印象的だった。
現10番を背負うディバラも才能を証明しており、昨夏に加入したばかりのロナウドもベストイレブンに入ってきている。マリオ・マンジュキッチなども印象的だったが、やはり存在感ではロナウドに敵わないか。
ユヴェントスは2020年代もセリエA、さらには欧州支配を狙うはずで、陣容を強化していくことになるだろう。2010年代よりも強いユヴェントスとなるのか、王者の進化に期待だ。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/