悪夢のPK失敗で消えたCL制覇の夢 グリーズマンが今も忘れぬミラノの夜

PKを失敗してしまったグリーズマン photo/Getty Images

2015-16シーズンに逃したもの

今季よりバルセロナでプレイするFWアントワーヌ・グリーズマンは、どこかシルバーコレクターな部分がある。

チャンピオンズリーグではアトレティコ・マドリード時代に1度ファイナルへ進んだが、レアル・マドリードに敗れた。EURO2016も準優勝に終わっており、あと一歩のところでビッグタイトルを逃してしまった。

中でもグリーズマンが今も強く記憶しているのが、ミラノの地で行われた2015-16シーズンのチャンピオンズリーグ決勝だ。アトレティコはライバルのレアル相手に善戦し、後半早々にはPKのチャンスも手にした。
担当したのはグリーズマンだが、蹴ったボールはまさかのバー直撃。結局試合は1-1のまま延長戦へ突入し、アトレティコは敗れている。グリーズマンがPKを決めていれば結果は変わったかもしれない。

『UEFA』に対し、グリーズマンは今もPK失敗の傷が残っていると明かしている。

「あのミスをよく覚えているし、大きな傷だ。決勝で負けたのは自分のPKによるものと思う。僕たちは上手くやっていたし、得点を決めていれば違うことになっただろう。常に傷は残るよ。他のクラブに行ったとしてもね。アトレティコで勝つのは夢だった。戻ることはできないし、10年、15年と傷は残るだろう」

グリーズマンはタイトル獲得のためにアトレティコを離れたわけではないようだが、やはりチャンピオンズリーグのタイトルは欲しいはず。今はアトレティコもやや実力を落としており、バルセロナの方がチャンピオンズリーグ制覇に近いのは間違いない。

何とかチャンスを活かしたいところだが、グリーズマンはバルセロナで欧州の頂点に立てるか。

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