7日、浦和レッズは明治安田生命J1リーグ第34節でガンバ大阪と対戦した。今季は苦しいシーズンだっただけに、最後だけでもなんとかファンに勝利を届けたかった浦和。しかし、試合は常にG大阪に先行される苦しい展開となり、最終的に2-3で敗戦。2019年シーズンを勝利で締めくくることはできなかった。
これで最終順位は14位。残留こそ決めたが、ファンの多くはこの結果に不満を持っていることだろう。しかし、この日は嬉しいニュースも飛び込んできた。DF橋岡大樹が日本代表に追加招集されたのだ。
日本サッカー協会(JFA)は同日、今月10日から開催される『EAFF E-1サッカー選手権2019』に出場する日本代表メンバーの変更を発表。これにより、橋岡は北海道コンサドーレ札幌のDF菅大輝とともに森保一監督率いる日本代表メンバーに加わることとなった。この追加招集について、橋岡はG大阪戦後のMIXゾーンで次のように語っている。
「知らされたのは試合前で、まずこっちで最高の結果を残していきたいと思っていました。なので、良いとは言えない結果で少し残念です。A代表招集はすごく光栄なことですし、(E-1選手権は)チャンスが転がっている大会だと思うので、ここで自分の良さを見せつけてA代表にどんどん食らいついていけたらいいなと思っています」
「A代表にはコパ・アメリカの時に呼ばれている(同世代の)選手も多かったですし、僕は行けなかったのですごい悔しいなと思っていました。だけど、こういう絶好のチャンスがやってきて、もう何も失うものはないと思っています。積極的に自分の良さを出していけたらいいかなと思いますね」
今回の追加招集を「絶好のチャンス」と話した橋岡。たしかにそうかもしれない。今回、日本代表は橋岡らを招集した一方で、FC東京DF室屋成の怪我による出場辞退も発表している。右サイドを主戦場とするこの20歳に出場機会が巡ってくる可能性は高くなったと言えるだろう。しかし橋岡自身、この室屋の出場辞退は寝耳に水だったようだ。
「室屋選手が辞退したっていうのは今初めて聞きました。それはすごく自分にチャンスが巡ってきていて、流れがいい方向に向いてきてくれているのかなと思いますね。だけど、ここで結果を残すか残さないかは本当に自分次第。目に見える結果というのもそうですけど、年齢は関係ないという気持ちでやっていければと思います」
取材陣に質問されるまで、橋岡は室屋の出場辞退を知らなかったという。しかしこの一報を受けても、自分はできることをやるのみと20歳DFの気持ちにブレはない。
そしてさらに、橋岡は今回のE-1選手権で対戦する東アジアの国々の選手についても言及。「すでにACLでアジアの選手と対戦していることはプラスに働くか?」との問いに対し、次のように回答した。
「ACLでは韓国や中国の代表の選手がいるチームと戦いました。今回はそういう選手が対戦相手に多いとは聞いているので、そういうところで少し慣れている部分はあるのかなと。なので、いつも通りにやれば問題ないと思いますね」
なんとも頼もしいコメントだ。橋岡にとって追い風となる要素が多い今回のE-1選手権。はたして、この若きサムライは同大会を代表定着への足がかりとすることができるか。“赤き血”の通った20歳が日本代表のポジション争いに殴り込みをかける。
●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!
最新号は“新監督”にフォーカス。ランパード、サッリなど、新天地でサポーターの心を掴みはじめた新指揮官たちが欧州を熱くする!
こちらから無料でお読みいただけます。
http://www.magazinegate.com/theworld/