日本の“皇帝”が定位置奪回へ フランクフルトの中心に長谷部誠が帰ってくる

次節ヴォルフスブルク戦で先発復帰の可能性が報じられた長谷部 photo/Getty Images

地元メディアが次節先発を予想

これを地位回復の足がかりとすることができるか。フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠に次節チャンスが巡ってくる可能性が高くなった。

昨季主に3バックの中央を任され、公式戦44試合に出場しフランクフルトの守備を支えた長谷部。今季も開幕からリーグ戦9試合連続でフル出場を果たし、時にはキャプテンマークを託される試合も。だが、ここで思わぬライバルが出現した。第10節バイエルン・ミュンヘン戦で、長谷部の代わりにリベロとして起用されたオーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガーが攻守にわたり躍動。長谷部の疲労も考慮したヒンターエッガーのリベロ登用だったと思われるが、意外にこの采配が当たったのだ。この活躍を受けて、アディ・ヒュッター監督は続くフライブルク戦でもヒンターエッガーを継続起用。長谷部は2試合連続でベンチからピッチを眺めることとなってしまった。

長谷部の立場が怪しくなってきた。そう感じた人も少なくないだろう。しかし、独『hessenschau』は次節ヴォルクスブルク戦で長谷部はスタメンに戻ってくると予想する。その理由はレギュラーセンターバックであるDFダビド・アブラームの出場停止だ。フランクフルトの主将を務めるアブラームは、現地時間10日に行われた前節フライブルク戦で1点ビハインドの後半ATに、タッチラインを割ったボールを走って取りに行った際、ピッチサイドにいた相手のクリスティアン・シュトライヒ監督を突き飛ばして一発退場となっている。この行為を受け、ドイツサッカー連盟はアブラームに対して、11月10日〜12月29日までの7週間の出場停止と罰金2万5000ユーロ(約300万円)の処分を科した。
この処分に対してフランクフルトは異議を申し立てることを発表しているが、取り消されなければ彼らはレギュラーCBを一枚欠く事となる。そこで長谷部の出番というわけだ。同メディアは「ヴォルフスブルク戦で長谷部は防衛隊長として、3バックの中心に戻る可能性が高い。ヒュッター監督はオールラウンダーのヒンターエッガーを右側に、(エヴァン・)ヌディッカを左側に移動させるはずだ」と伝えている。

決してチームにとって嬉しいニュースではないものの、長谷部個人としては定位置を奪回するチャンス。はたして、日本の“皇帝”はここから逆襲となるだろうか。アブラームの不在を感じさせないほどの大活躍で、その存在感を今一度示してほしいところだ。

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