マンチェスター・シティを指揮するジョゼップ・グアルディオラが現世界最高クラスの指揮官なのは間違いない。バルセロナ、バイエルン、マンCでリーグタイトルを獲得し、次々とサッカー界に新たなアイディアをもたらしてきた。タイトルの数だけでなく、戦略面でも高い評価を得る指揮官だ。
しかし、史上最高の指揮官と呼ぶには何かが足りない。その何かとは、バルセロナ以外のクラブでチャンピオンズリーグを制することだ。
グアルディオラがバルセロナの指揮官としてチャンピオンズリーグを制してから8年の月日が流れたが、それ以降グアルディオラはファイナルに進むこともできていない。チャンピオンズリーグだけの成績で考えれば、バイエルンとマンCでは失敗続きと言える。
女子イングランド代表で102キャップを誇り、英『The Guardian』にてコラムを担当しているユヴェントス女子チームFWエニオラ・アルコもマンCでチャンピオンズリーグを制するまで史上最高と呼ぶことはできないとの考えを示している。
「グアルディオラはリオネル・メッシ抜きでチャンピオンズリーグ決勝へ進んだことは1度もない。一方でユルゲン・クロップはディボック・オリギで優勝を果たした」
アルコはやや皮肉った表現をしており、バルセロナでの功績だけで史上最高の指揮官と呼ぶことはできないとの考えだ。2008-09シーズンには3冠を獲得したが、2014-15シーズンにはMSNを擁してルイス・エンリケもバルセロナで3冠を達成している。あくまでバルセロナのベースを築いたのはグアルディオラだが、成績だけで見ればエンリケもグアルディオラには負けていない。
マンCもグアルディオラ就任後からチーム補強に多額の資金を投じており、次々とスター選手が加入している。投資した金額を考えると、チャンピオンズリーグ制覇を実現すべきなのだろう。今季達成することができれば、グアルディオラの評価も大きく変わってくるはず。アルコの評価は厳しいが、同様の考えを持つサッカーファンは一定数いることだろう。
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