2014ブラジルワールドカップ決勝のアルゼンチン代表戦でドイツ代表を優勝へ導くゴールを決めた天才プレイヤー。
ドルトムントでプレイするMFマリオ・ゲッツェは、常にこのような表現で紹介される。これもなかなかに大変だろう。
あれから5年の時が経ったが、ゲッツェはドルトムントで十分なインパクトを残すことができていない。どこかあのワールドカップ優勝決定弾を決めた時がキャリアのピークのように扱われており、それ以降はドイツ国内でもやや影が薄い存在となってしまった。
ドルトムントには今夏トルガン・アザール、ユリアン・ブラントといった2列目のタレントが加わり、マルコ・ロイスとジェイドン・サンチョを含め競争は激しい。ゲッツェの場合は最前線も務められるが、ここには点取り屋パコ・アルカセルがいる。ゲッツェは今季もポジションを確保しているとは言い難い状況だ。
この現状に英『Daily Mail』は、ドイツ国内で忘れられた存在になる恐れもあると警告を発している。10月5日のフライブルク戦からアルカセルが負傷離脱していたこともあってゲッツェにも出番が回ってきたが、今季のゲッツェはここまでリーグ戦2得点と少々物足りない。
前節ヴォルフスブルク戦では得点を決めたが、それもPKからだ。得点力ではやはりアルカセルが上をいく。今後もゲッツェはバックアッパーに近い役回りとなるだろう。
「ゲッツェはドイツの忘れられた選手になる恐れがある。彼は常にワールドカップを制した男と記憶される。しかし、常にその不可能な基準で評価されることになる。今季終了後にブンデスリーガを離れ、フレッシュな環境にチャレンジすることは彼にとって良いことになるかもしれない」
同メディアはこのように伝えており、ゲッツェにとっては初となる国外挑戦も視野に入れるべきなのかもしれない。まだ27歳と中堅世代のため、他リーグに挑戦する時間は十分にある。常にスタメンを確保できるクラブでプレイするのが望ましいが、ブンデスリーガを離れてしまうのも1つの手か。
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