ミランのシュートが決まらない 決定率は衝撃の“リーグワースト3”

チャルハノールらシュート精度の高い選手はいるが photo/Getty Images

宿敵インテルとは大きな差

今季のセリエAもシーズンの約4分の1を消化したが、なかなかACミランの調子が上がらない。現在の順位は4勝1分6敗の11位。ここ78年間で最悪のスタートとなっており、かつて黄金期を築いた名門の姿は見る影もなくなってしまっている。

その打開策として、クラブは10月初旬にマルコ・ジャンパオロ氏を解任し、新監督にステファノ・ピオリ氏を招聘しテコ入れを図った。だが、その成果はいまだ明確には見えてこない。随所に光るものを持っている選手はいるのだが、なかなかそのタレントたちがチームとして一つにまとまらない印象だ。

課題は山積み。しかし、その中でも伊『calciomercato』はシュートの精度が低いことを問題視している。今季ここまででミランが記録しているシュート決定率はわずか7.1%。これはリーグワースト3位の数字で、彼らよりシュート決定率が低いチームはウディネーゼ(5.6%)とサンプドリア(4.4%)しかない。今季は放ったシュートがゴールに到達する前に相手DFにブロックされるシーンも見受けられていたが、それが数字となって現れてしまっている。
ハカン・チャルハノールやスソといった、本来であればシュート精度が高いはずの選手はいる。しかし、いくら彼らといえども相手からの激しいプレッシャーがかかった場面で的確なシュートを放つのは至難の技だろう。まずはチーム全体としてシュートを放つ選手がある程度余裕を持てるシチュエーションを作り出すことから始めるべきか。闇雲に打っても入らないというのはここまでの経験で十分痛感したことだろう。

リーグトップの数値を記録しているアタランタのシュート決定率は13.3%。宿敵インテルもリーグ2位の13.1%だ。はたして、本来であれば上位を争うはずだったライバルたちに2倍近い差をつけられているミランのシュートは今後改善されるのだろうか。ゴールを奪わなければ、いくら90分間を無失点で切り抜けようにも白星は得られない。ピオリ監督は早急に改善に取り組みたいところだ。

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