日本の“爆速ウイング”完全復活の時 ライバル寄せ付けぬ右サイドの絶対王者

ザンクトパウリの宮市 photo/Getty Images

復活のスピードスター

いつの日かサムライブルーのユニフォームを着てサイドを疾走してほしい。そんな期待をかけられているのが、現在ブンデスリーガ2部のザンクトパウリで奮闘する26歳の宮市亮だ。

宮市は高校卒業後にイングランドの名門・アーセナルへ向かうなど、かなり早い段階から注目されていた選手だ。何より日本人離れした驚異のスピードを持っており、世界で通用するスピードに日本のサッカーファンは惚れた。これからの日本サッカー界を背負う人物と考えた人もいただろう。

当初の期待の大きさを考えると、現在26歳の宮市は日本代表の主要メンバーとなっているべき年齢だ。しかし、宮市は度重なる怪我に苦しめられてきた。日本のサッカーファンの記憶から消えかかった時期もあっただろう。
それでも宮市は止まらなかった。海外で奮闘を続け、そしてついに今季再ブレイクの時を迎えているのだ。今季ここまでは大きな怪我もなく、所属するザンクトパウリでは主力として全試合に出場。指揮官ヨス・ルフカイからも信頼を受けている。

独『Bild』も宮市を特集しているが、選手のローテーションを好む指揮官ヨス・ルフカイの中で宮市は特別と伝えられている。同メディアはザンクトパウリの右サイドに宮市のライバルとなる選手は見当たらないと主張しているが、実際ここまで宮市はリーグ戦全試合にフル出場している。同じくフル出場しているのはGKのロビン・ヒンメルマン、主将も務める左サイドバックのダニエル・ブバッラの2人のみ。宮市は彼らと並ぶアンタッチャブルな存在となりつつあるのだ。

ヨス・ルフカイは宮市にシーズン4~8得点ほど決めてほしいと考えているようで、残念ながら現段階では1得点2アシストに留まっている。それでもパフォーマンスは評価されており、この調子で活躍を続ければ再びの日本代表入りも見えてくるはず。ウイング、さらにはサイドバックでもその爆発的なスピードを活かすことができるだろう。日本の多くのサッカーファンがスピードスター・宮市の完全復活を待っている。

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