各方面から絶賛もレアルの21歳は浮かれない 人員不足の中盤に現れた救世主

グラナダ戦で存在感を示したバルベルデ photo/Getty Images

「僕について話してくれるのは嬉しいけど」

中盤に“人員不足”という大きな問題を抱えている。今季、各方面からレアル・マドリードに対してそういった指摘は絶えない。たしかにルカ・モドリッチ、トニ・クロース、カゼミロの3人で構成されるレアルの中盤は強力だが、彼らのバックアッパーとなれる存在はダニ・セバージョスやマテオ・コバチッチ、マルコス・ジョレンテといった選手を放出したことでほとんどいなくなってしまった。チャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦においてMFの控え不在という状況で試合に臨まなければいけなかったことを考えると、そのような批判を受けるのも仕方ないだろう。ポール・ポグバやクリスティアン・エリクセンの獲得を見込んで次々とMFを放出してしまったのは悪手だったと言える。

しかし、そんなレアルに救世主が現れた。5日のグラナダ戦にフル出場した21歳のウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデだ。グラナダ戦では攻守両面で印象的なパフォーマンスを披露し、特に守備面での貢献は光っていた。計算できる戦力が出てきたことで、ジダン監督は一安心といったところだろう。いずれこの21歳はモドリッチ、クロース、カゼミロの鉄板トリオを脅かす存在となるかもしれない。

そんなバルベルデのグラナダ戦におけるパフォーマンスには各地から絶賛の声が。しかし、本人は浮かれすぎないためにも、そういった情報をできるだけ自身から遠ざけるようにしているようだ。スペイン『as』によると、バルベルデは代表チームへ合流するためにウルグアイへ帰国した際、次のように語っている。
「地に足をつけてこの状態を維持する方法を知っておく必要があるね。これは僕が改善と学習を怠らないという意味で重要なものとなる。自身が成長するために、メディアが僕のことを絶賛している記事をそこまで読む必要はないと思う。むしろ、できるだけ読まないようにしているよ。みんなが僕について話してくれるのは嬉しいけどね」

レアルで称賛されたとあって嬉しい気持ちもあるだろうが、慢心が自身の成長を阻害するとバルベルデは情報をシャットアウトしているという。まだ21歳ながら素晴らしい心構えだ。ウルグアイの新星は自身がまだ若手とはいえ、浮かれている暇などないと強い気持ちを持っている。

ストイックな一面を垣間見せたバルベルデ。はたして、これから彼はレアルで定位置をつかむことができるのか。“白い巨人”に吹き込む新しい風。21歳MFの今後に注目だ。

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