ヴェッラッティでもピャニッチでもない 天才ピルロが“後継者”に挙げたのは

かつてユヴェントスで4度のセリエA優勝を経験したピルロ氏 photo/Getty Images

「私に似ているのはデ・ヨングだけ」

ヴェッラッティでもピャニッチでもない 天才ピルロ氏が「後継者」に挙げた選手とは

「メッシ2世」や「ネクスト・メッシ」、「NEWメッシ」、「○○のメッシ」といった敬称は、偉大な選手に似たプレイスタイルをしたり、彼らの後継者となりうる才能を持ったり、同じような足跡を辿ったりしている選手によく使用される。他にもティエリ・アンリやジネディーヌ・ジダン、クリスティアーノ・ロナウド、ネイマールなど、その名を世界に轟かせてきた多くの選手がこういった例えを使われてきたが、そのプレイスタイルや才能、実力を本家が認めたケースはそう多くないかもしれない。

かつてACミランやユヴェントス、イタリア代表などで活躍し、欧州制覇や世界一などに輝いてきたアンドレア・ピルロ氏。現役時代には「稀代のレジスタ」や「天才マエストロ」と絶賛されたイタリアサッカー界の英雄も、もちろん例外ではない。イタリア代表の中盤を支えるマルコ・ヴェッラッティ、ユヴェントスの心臓を務めるミラレム・ピャニッチといった名手たちがピルロ氏と比較され、近年同氏の後継者候補として取り上げられてきた。
ただ、ピルロ氏が「自身に最も似ている選手」に挙げたのはヴェッラッティでも、ピャニッチでもなかった。伊『RADIO BIANCONERA』のインタビューで「多くの選手が『NEWピルロ』と呼ばれてきましたが、誰を自身の後継者だと見ていますか?」と聞かれると「おそらく、私に似ているのはデ・ヨングだけだよ。ピャニッチのプレイスタイルにも類似点はいくつかあるけど、私たちは別物だ。それぞれ独自のスタイルがある」と答えたのだ。

ピルロ氏は以前もメディアの前で、今夏にバルセロナへ移籍したオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングについて「最高のMFだと思う。テクニックなど、中盤でプレイするために必要なものをすべて兼ね備えているね。視野が広く、彼は周りの選手の動きをよく理解している。私と重なる部分があるよ」と絶賛していたが、やはり今も同選手には似たものを感じいるようだ。

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