全てはノイアーから始まった!? バイエルンのエースが極めた“PKの蹴り方”[映像アリ]

PKを蹴るレヴァンドフスキ photo/Getty Images

試行錯誤を繰り返し……

バイエルンのPKキッカーを務めるFWロベルト・レヴァンドフスキは、PKを成功させる秘訣を理解している。助走から一瞬立ち止まってGKの動きをチェックし、冷静に逆を突くのがレヴァンドフスキのパターンだ。

ただ、ずっとこの蹴り方を継続してきたわけではない。レヴァンドフスキも時間をかけながらベストなPKスタイルを身につけてきたのだ。今回ブンデスリーガ公式はレヴァンドフスキがどうやって今のPKスタイルを確立させたのか分析しているのだが、当初のレヴァンドフスキはノーマルな蹴り方だった。

ドルトムント時代のレヴァンドフスキは助走から立ち止まることなくボールを強く蹴るシンプルなスタイルだったが、それを止めた者がいる。バイエルンのマヌエル・ノイアーだ。ノイアーは完全にレヴァンドフスキの蹴る方向を読み、見事にストップしてみせたのだ。同サイトはこのあたりからレヴァンドフスキが蹴り方を変えるようになったと振り返る。
その後のレヴァンドフスキは助走の途中でスピードを緩め、GKの動きを見ながら蹴るスタイルへと変えた。以前はボールだけを見て蹴るスタイルだったが、GKを見るスタイルに変えたことで逆を突きやすくなった。

しかし、このスタイルでも新たな問題が生じる。ボールをほとんど見ずに蹴るため、微妙にキックコントロールが狂って枠外に外してしまうケースが出てきたのだ。

そしてこれを解決すべく、レヴァンドフスキは少しの修正を加える。単純なことだが、蹴る瞬間だけボールを見るようにしたのだ。助走から少し止まってGKの動きをチェックするところまでは同じだが、蹴る瞬間だけボールをしっかりと見る。これでレヴァンドフスキのPKスタイルは完成の時を迎え、高い成功率を誇る選手となった。

1つ1つの動きは単純かもしれないが、こうして振り返るとレヴァンドフスキが試行錯誤していたのが分かる。成功率を上げるためにどうすればいいのか。考え続けることをやめなかったのもレヴァンドフスキが世界トップレベルのストライカーになれた理由の1つなのだろう。



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