ここ10年ほどのマンチェスター・ユナイテッドを振り返る時、最も良い時間だったのは2006年から2008年あたりではないだろうか。2006-07シーズンからプレミアリーグを3連覇し、2007-08シーズンにはチャンピオンズリーグ制覇も達成。続く2008-09シーズンも優勝は逃したが、チャンピオンズリーグ決勝へと駒を進めている。
そのチームを後方から支えていたのがリオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチの強力センターバックコンビだ。この2人とGKエドウィン・ファン・デル・サールを合わせた守備は非常に安定しており、当時は世界トップレベルの堅守を誇っていた。
ただ、ファーディナンド&ビディッチのコンビ以降はセンターバックに当たりが出なかった。2人は2014年に揃ってクラブを離れたが、それ以降クラブはプレミアを制覇できていない。近年もマンUの守備はどこか脆かった。
しかし、ついに2人に代わる強力センターバックコンビが完成するかもしれない。英『Daily Mail』が大きな期待をかけているのは、ヴィクトル・リンデロフとハリー・マグワイアのコンビだ。
リンデロフは昨季も指揮官オーレ・グンナー・スールシャールの信頼を掴んでいたが、その相棒として今夏にマグワイアをレスター・シティから引き抜くことに成功。同メディアもついに正しいコンビを見つけたと感じているようで、2人は開幕節からチェルシーをシャットアウトしてみせた。
もちろんまだリーグ戦1試合が終わっただけで、現段階でファーディナンド&ビディッチのコンビと比較することは難しい。しかし、可能性を感じさせるコンビなのは間違いない。しかもリンデロフは25歳、マグワイアは26歳と若い。今後5年ほどはコンビを組むことができるはずで、伸びしろがあるのも興味深いポイントだ。
名将アレックス・ファーガソン氏が去ってからマンUはリーグ制覇を達成できていないが、ファーディナンド&ビディッチの後継となるコンビがその流れを止めるのか。今こそマンU自慢の堅守を取り戻す時だ。
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