近年最も移籍金を獲得しているクラブは? トップは驚異の1000億円超え

モナコでの活躍により、一躍脚光を浴びたムバッペ photo/Getty Images

5年間の移籍金獲得額トップ5

近年、信じられないような高額な移籍金が飛び交う欧州の移籍市場。ターゲットとする選手を円滑に獲得するためには、時に自クラブの選手を売却し、資金を捻出することも必要だ。無理な補強を行い、もしクラブが赤字経営に陥ったりしてしまうと、FFP(ファイナンシャル・フェア・プレイ)の規則に引っかかり、補強禁止処分を言い渡されたり、欧州コンペティションへの出場資格を剥奪されたりと、本末転倒な結果になってしまうこともある。

そんな中、大手スポーツメディア『FOX SPORTS』が、うまく資金を調達できているチームをランキング形式で取り上げた。2014年以降で「最も多くの移籍金を獲得したクラブ」のトップ5を紹介している。

見事5位にランクインしたのは、イタリアの絶対王者ユヴェントス。昨夏の移籍市場でクリスティアーノ・ロナウドを獲得するなど、毎年のように積極補強を行っているが、フリーとなる選手を獲得するケースも多く、うまくやりくりしている印象だが、選手を売却することでしっかりとした資金も得ていることがわかった。ポール・ポグバやアルトゥーロ・ビダルといった主力選手の放出などで、ここ5年間で獲得した移籍金は6億5040万ユーロ(約784億円)とのことだ。

4位はベンフィカ。同クラブは資金を捻出するというよりは、自クラブで育った選手たちが巣立っていた、ステップアップを望む選手たちがやむなく移籍していったという形が多いか。売却した代表的な選手としては、今夏のジョアン・フェリックスを筆頭に、ベルナルド・シウバやレナト・サンチェス、ネルソン・セメドなどがいるが、いずれもベンフィカの下部組織出身の選手だ。さらに、ヤン・オブラクなど安く獲得した選手を倍以上の移籍金で放出し、総額7億2253万ユーロ(約871億円)を手にしている。

3位に入ったのはチェルシーだ。オーナーにロマン・アブラモビッチ氏が就任して以降、積極的に補強を行なってきた。昨夏の移籍市場でケパ・アリサバラガをGK市場最高額の移籍金で獲得するなど、高額な移籍金を注ぎ込むこともあるが、ここ数シーズンは以前に比べてかなり大人しくなったイメージだ。同メディアは「ここ数年で、彼らが費やしてきたお金のほとんどを取り戻してきた」と取り上げており、売却した主な選手はエデン・アザールやティボー・クルトワなどだ。そして、若き日のモハメド・サラーやケビン・デ・ブライネ、中国行きを決断したオスカルやラミレスといった選手たちの移籍金もあり、5年間で7億3270万ユーロ(約883億円)の資金を調達しているという。

2位になったのは今夏の移籍市場で昨季主力だった選手の流出が相次いでいるアトレティコ・マドリード。J・フェリックスの獲得に大金をつぎ込んだものの、アントワーヌ・グリーズマンやリュカ・エルナンデス、ロドリの退団により、今夏だけで3億ユーロ以上を手にしている模様だ。5年間で獲得した移籍金は7億5280万ユーロ(約883億円)となっており、ほぼ半分近い数字となっている。

そして、ここ5年間で最も多くの移籍金を獲得してきたクラブはモナコだ。獲得した移籍金は2位アトレティコよりも1億ユーロ以上も多く、8億6650万ユーロ(約1043億円)となっている。ただ、同クラブも資金調達というよりかは、育てた選手や結果を残した選手がステップアップを目指して退団していくベンフィカのモデルに近いだろう。やはりパリ・サンジェルマンへ移籍した若き怪物FWキリアン・ムバッペの移籍金が、大きく数字を伸ばした。また、ハメス・ロドリゲスやトマ・レマルといった選手たちも、7000万ユーロを超える高額な移籍金で旅立っている。

10代の選手に1億ユーロ超えの移籍金が支払われるなど、金額の高騰が狂気の沙汰となっているが。今後はいかにして効率よく選手を売却できるかが、マーケットで戦う上で大きな差となるかもしれない。

「最も多くの移籍金を獲得したクラブ」のトップ5は以下の通り

1位 モナコ(リーグ・アン)
○獲得した移籍金
8億6650万ユーロ(約1043億円)

○売却した主な選手
キリアン・ムバッペ(1億3500万ユーロ)
ハメス・ロドリゲス(7500万ユーロ)
トマ・レマル(7000万ユーロ)
アントニー・マルシャル(6000万ユーロ)
バンジャマン・メンディ(5750万ユーロ)

2位 アトレティコ・マドリード(リーガ・エスパニョーラ)
○獲得した移籍金
7億5280万ユーロ(約607億円)

○売却した主な選手
アントワーヌ・グリーズマン(1億2000万ユーロ)
リュカ・エルナンデス(8000万ユーロ)
ロドリ(7000万ユーロ)
ジエゴ・コスタ(3800万ユーロ)
フィリペ・ルイス(2000万ユーロ)

3位 チェルシー(プレミアリーグ)
○獲得した移籍金
7億3270万ユーロ(約883億円)

○売却した主な選手
エデン・アザール(1億ユーロ)
ティボー・クルトワ(3500万ユーロ)
モハメド・サラー(1500万ユーロ)
ケビン・デ・ブライネ(2200万ユーロ)
オスカル(6000万ユーロ)
ラミレス(2800万ユーロ)

4位 ベンフィカ(プリメイラ・リーガ)
○獲得した移籍金
7億2253万ユーロ(約871億円)

○売却した主な選手
ジョアン・フェリックス(1億2600万ユーロ)
ベルナルド・シウバ(1575 万ユーロ)
レナト・サンチェス(3500万ユーロ)
ネルソン・セメド(3570万ユーロ)
ヤン・オブラク(1600万ユーロ)

5位 ユヴェントス(セリエA)
○獲得した移籍金
6億5040万ユーロ(約784億円)

○売却した主な選手
ポール・ポグバ(1億500万ユーロ)
レオナルド・ボヌッチ(4200万ユーロ)
アルトゥーロ・ビダル(3750万ユーロ)
マッティア・カルダーラ(3500万ユーロ)
アルバロ・モラタ(3000万ユーロ)

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