アーセナルにレンタルで加わったMFダニ・セバージョスらを軸にスペイン代表が今夏のU-21欧州選手権を制し、来年の東京五輪への切符を勝ち取ったのは記憶に新しい。ただ、7月14日から27日にかけてU-19のカテゴリーでも欧州選手権が行われていたのをご存知だろうか。
この大会でもスペインはバルセロナFWアベル・ルイス、ドルトムントMFセルヒオ・ゴメスらを擁して優勝を飾っているのだ。スペインはグループステージでアルメニア、イタリアを粉砕し、ポルトガルとは引き分け。準決勝ではフランスをPK戦の末に撃破し、決勝では再びポルトガルと戦って2-0の勝利を収めている。
スペイン『MARCA』は今大会で輝いた選手にスポットを当てているのだが、ゴールデンボーイと称えたのは決勝のポルトガル戦で2得点を挙げたバレンシア所属FWフェラン・トーレスだ。
トーレスは昨季もバレンシアのトップチームで37試合に出場しており、すでに貴重な戦力となっているウイングプレイヤーだ。バレンシアの下部組織がトーレスを育てたのは見事だが、実はバレンシアの下部組織出身者で今夏輝きを放ったのはトーレスだけではない。
今回のU-19チームではバルセロナでプレイするアベル・ルイス、レアル・マドリード・カスティージャのMFヴィクトル・チュストもバレンシアの下部組織出身だ。さらにDFヒューゴ・ギラモンもバレンシアでプレイしている。チームの中心にバレンシア出身選手が多く揃っているのは見事と言うべきだろう。
またスペイン人選手ではないが、同メディアは今夏のU-20ワールドカップで準優勝した韓国代表にバレンシア所属のMFイ・ガンインがいたことにも触れている。バレンシアが育てる若き黄金選手たちと言ったところだろうか。
この世代のスペイン代表は2017年にU-17欧州選手権も制し、U-17ワールドカップでも準優勝を果たしている。次々と楽しみな若手が出てきており、数年後のスペインA代表がどんな構成になっているのか非常に興味深い。
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