[MIXゾーン]イニエスタと対峙した齊藤未月「世界を感じた」

神戸戦を振り返った齊藤未月 photo/Getty Images

「いつ行っても遅い」

湘南ベルマーレに在籍中のMF齊藤未月(20歳)が、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタとのマッチアップについて語った。

齊藤は14日の明治安田生命J1リーグ第19節(ヴィッセル神戸戦)にフル出場。無尽蔵のスタミナを活かして中盤を駆け巡り、自軍の勝利に貢献した。同選手はミックスゾーンで報道陣の囲み取材に応じ、神戸のMFイニエスタのプレイについて感想を述べている。

「イニエスタめっちゃ上手いです(笑)。(ボールを)取れないですよね、やっぱり。世界を感じました。今回はファウルで止めるのが精一杯という感じでしたね。彼自身が思っているかは分からないですけど、敵が来るタイミングというか、あと何歩や何秒で(相手が)来るとか。そういうのが分かっているように見えますし、いつ(マークに)行っても遅い感じがします。簡単にやっているように見えますけど、俺は出来ないです」
また、齊藤は失点に繋がったイニエスタのロングフィードの場面(前半20分)を振り返るとともに、神戸のパスワークを食い止めるために心がけた点について語ってくれた。

「(神戸の長身FW)ウェリントンの前に(ボランチの)僕か金子が立つという話をしていたんですけど、ウェリントンとイニエスタが同サイドにいたので、どっちに(マークに)行くか迷っていて、僕もちょっと(イニエスタから)目を離していた部分がありました。その隙に彼を使われて後手に回ってしまったので、あれは間違いなく僕がもうちょい集中していないといけなかったなと思います」

「(イニエスタに関しては)マークに行って外されたほうがマシというか、一発で(前線にパスを)出されるほうが嫌なので、かわされてもとりあえずもう一回後ろから行って、近いところにパスをつけさせて、そこの選手(パスの受け手)のところでボールを奪うと言いますか、そうせざるを得ないなと感じました。去年はまだ(プレイスピードが)ゆっくりしていたんですけど、彼自身もコンディションは上がっていますし、(自分が今まで)対峙した選手のなかではナンバーワンだと思います。ああいう選手からボールを奪いきって『やってやる』という気持ちが増しましたし、僕自身まだまだボールを奪うスキルというのは上げられるなと感じました」

一瞬の隙をイニエスタに突かれてしまった齊藤だが、その後も球際で体を張り続け、チームの連勝に貢献。同選手は神戸戦を総括するとともに、直近のリーグ戦2試合におけるチーム全体のパフォーマンスについて手応えを口にした。

「相手にワンチャンスを決められるというのはありましたけど、その場面以外は悪くない展開だったと思います。(神戸は)センターバックからボールを蹴るというより、キーパーから蹴ってくるんじゃないかなというのは分かっていましたし、今日はバックラインの選手がウェリントンであったりビジャに対してハードに行けたからこそ、前の選手がセカンドボールを拾う回数が増えたのかなと思います。(直近のリーグ戦2試合は)チームとしてやろうとしていることがハマっている感じがしますし、全部がうまくいくわけじゃないですけど、自分たちの良さというか、ベースを出していくことが(これからも)大事だなと感じています」

5連敗を喫したリーグ第13節から17節ではハイプレスを仕掛けた際に最前線と中盤、及び中盤と最終ラインとの間にスペースができてしまう場面が散見された湘南だが、今節は終始3ラインをコンパクトに保ち、相手を圧倒。プレスの練度が高まっている印象があるが、どこまで連勝を伸ばせるだろうか。

[スコア]
湘南ベルマーレ 3-1 ヴィッセル神戸

[得点者]
湘南ベルマーレ:山﨑 凌吾(69分)、杉岡 大暉(74分)、フレイレ(78分)

ヴィッセル神戸:古橋 亨梧(20分)


参照元:youtube

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