「アルゼンチンが久しぶりにチームに見えた」 ブラジルとも互角に戦えるか

ベスト4へ進んだアルゼンチン photo/Getty Images

何とか形を見つけ出す

短期決戦とは少しのことで流れが変わるものだ。現在ブラジルで開催されているコパ・アメリカで、アルゼンチン代表はグループステージで消えるのではないかとの声も出ていた。初戦でコロンビアにあっさり敗れ、パラグアイとも引き分け。勝利したのはアジアからの招待国であるカタール戦だけで、ロシアワールドカップの頃と何も変わっていないと感じさせる結果だった。

ところが、苦戦が予想された準々決勝のベネズエラ戦で2-0と勝利。ポゼッション率は40%しか記録しないアルゼンチンらしからぬ戦いかもしれないが、2-0のスコアは上々だ。米『ESPN』は、「アルゼンチンが久しぶりに組織的になっているように見えた」と伝え、この勝利を称えている。

相変わらず今回のベネズエラ戦も最終ラインの配置を変えるなど、まだ指揮官リオネル・スカローニの中で最適解は見つかっていないのだろう。手探り状態ではあるものの、無失点でゲームを終えたのは大きい。同メディアも大会序盤はメッシ依存が激しかったが、今回のベネズエラ戦に限れば「Xboxのメッシになる必要はなかった」と伝えている。つまり、ゲームの世界のような異次元のプレイを見せずとも勝利できたという意味だ。
準決勝の対戦相手は開催国のブラジルだ。ブラジルはグループステージ最終戦でペルーを一蹴し、一気に波に乗ったはずだった。少なくとも、アルゼンチンより評価が高かったのは間違いない。ところが準々決勝ではパラグアイに苦戦し、1点も奪えないままPK決着となっている。どこか風向きが怪しくなってきたところもあり、準決勝でのブラジルVSアルゼンチンを予想するのは難しい。

開催国としてライバルのアルゼンチンに敗れるなんて屈辱は許されないだろうが、久しぶりにチーム一体となったと評価されたアルゼンチンにどう戦うのか。準々決勝の戦いぶりから、両者の直接対決が楽しみなものとなってきた。

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