開幕が近づいてきたコパ・アメリカ2019の注目ポイントはどこにあるのか。
スペイン『as』はいくつかリストアップしているのだが、まず1つはホスト国ブラジル代表がどこまで戦えるのかだ。ブラジルには2014ブラジルワールドカップでドイツ代表に手痛くやられた苦い記憶が残っており、自国開催となる今回のコパ・アメリカではその記憶を払拭することが求められている。しかしエースのネイマールが負傷離脱することになり、これもどこか2014年の準決勝・ドイツ戦を思い出させるところがある。
2つ目はアルゼンチン代表をリオネル・メッシが優勝へ導くのかどうか。アルゼンチンが最後にコパ・アメリカを制したのは1993年で、もうメッシにも時間は多く残されていない。今回が最後のコパ・アメリカになる可能性もあり、代表でタイトルに恵まれてこなかったメッシが南米No.1の座をゲットできるのかは大きな注目ポイントだ。
3つ目は前回王者チリ代表の停滞だ。チリは2015年、2016年大会を制しているが、当時に比べて期待は低い。昨年のロシアワールドカップ出場を逃したこともそうだが、エースだったアレクシス・サンチェスがクラブで全く結果を出せていない。ワールドクラスと呼ばれていたキープレイヤーたちがベテランとなり、前評判は決して高くない。今回は王者が入れ替わる可能性が高いと言える。
そして同メディアが最後の注目ポイントに挙げたのが、招待国カタール代表と日本代表だ。コパ・アメリカでは招待国の制度が当たり前となっているが、基本はメキシコやアメリカなど北中米のチームが招待される。それが今回はアジアから2チームを選ぶことになり、ここもイレギュラーなポイントだ。
しかも同メディアが不安視しているのは、カタールと日本が南米の強豪相手にしっかりと戦えるのかどうかということだ。カタールはアジアカップを制したが、国際舞台ではまだまだ実績が乏しい。一方の日本についても、同メディアは東京五輪を狙う若い世代が多く選出されているためカタール以上に期待は低いと厳しい評価を下している。
「招待国がコパ・アメリカというパーティーを台無しにするかもしれない」と同メディアは伝えているが、カタールと日本がこの予想を覆せるのか。ここも大きな注目ポイントになる。