[粕谷秀樹]トップ6でプレイしたいなら重大な覚悟が必要 メディアとサポーターのプレッシャーも半端ない

粕谷秀樹のメッタ斬り 011

粕谷秀樹のメッタ斬り 011

アーセナルへの移籍が噂されるフレイザー photo/Getty Images

フレイザーのようなムッチリ・マッチョは少ない

つかんだと思ったら逃げていったり、そのうちにきっとまた訪れると楽観していたら二度と来なかったり、チャンスはそれほど多くない。「あのときチャレンジしていれば」と嘆いても、時間を巻き戻せるアプリはいつになったらできるのか。

この夏、何人かの選手にチャンスがやって来た。ローカルクラブからトップ6へ、ステップアップのときを迎えた選手が何人かいる。

ボーンマスのMFライアン・フレイザーはアーセナルへの移籍を希望している。ボーンマスが提示した新契約にサインするつもりはまったくないようだ。今シーズンは14アシストでランキング第2位。自信が確信に変わったってか!?

おやめなさい。身長163センチ・体重70キロは太すぎる。ヨーロッパのコンペティションなど、ボーンマスとは比べものにならないスケジュールをこなすとなると、筋肉質すぎるボディは大ケガも心配だ。トップ6全体を見まわしてみても、ムッチリ・マッチョは少ないじゃん。ボーンマスに残り、ローカルキングを目指したほうがいいと思う。

フレイザーと異なり、DFベン・チルウェルはレスターから羽ばたくべきだな。マンチェスター・シティがモニタリングを続けていることは周知の事実であり、リクルート担当が何回も目撃されている。絶え間ないアップダウン、丁寧なボールコントロール、積極性などなど、ジョゼップ・グアルディオラ監督の好みでもあるよね。稀代の名将に鍛えられたチルウェルが世界一の左サイドバックに──。嗚呼、ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)が差をつけられるぅ……。

今夏の移籍市場で注目株となっているワン・ビサカ photo/Getty Images

ワン・ビサカはユナイテッドに適した人材だが……

クリスタル・パレスのDFアーロン・ワン・ビサカは、ビッグ6がこぞって狙う逸材だ。ロイ・ホジソン監督も、「もちろん残ってほしいけれど、アーロンを獲得しようとしているクラブに、どう抗えばいいんだい」と苦笑いするだけだった。

スピード、スタミナ、柔軟性、一対一の強さ、耐性などはいずれもトップクラス。右サイドバックが人材不足に陥ったユナイテッドあたりは、是が非でも欲しい人材といえるだろう。なるほど、ユナイテッドは悪くない選択だ。ベンチウォーマー、あるいは他クラブに一旦ローンもありうる強豪より、レギュラーほぼ間違いなしのユナイテッドへようこそ。 

この他にはエヴァートンのリシャルリソン、リュカ・ディーニュ、レスターのジェイムズ・マディソン、ウェストハムのフェリペ・アンデルソンあたりがステップアップを目論んでいると噂され、彼らのポテンシャルをもってすれば、さらなる輝きを放つ可能性は十分にあるよ。

でも、トップ6のプレッシャーは、メディアもサポーターも半端ないって。ローカルクラブと同じ感覚じゃ通用しないし、服装にも節度が求められる。それからSNSにもご用心。軽い気持ちで発信すると大事件になるんだな。要するに、トップ6でプレイしたいなら、あらゆる意味で重大な覚悟が必要ってことさ。

生活激変!!

文/粕谷秀樹

スポーツジャーナリスト。特にプレミアリーグ関連情報には精通している。試合中継やテレビ番組での解説者としてもお馴染みで、独特の視点で繰り出される選手、チームへの評価と切れ味鋭い意見は特筆ものである。

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