スアレスのバックアッパー役こなせず
バルセロナは25日に行われたスペイン国王杯・決勝のバレンシア戦を1-2で落としてしまったが、このゲームではFWルイス・スアレスが不在だった。スアレスは5月に膝を手術しており、1ヶ月ほど離脱することになっていたのだ。
スアレスの離脱は痛いが、バルセロナは今冬にスアレスのバックアッパー役を獲得している。サッスオーロからレンタルで加わったケビン・プリンス・ボアテングである。ボアテングはミランなどで活躍してきた実力者で、意外な補強ながらも当初は期待されていた。
ところがボアテングは早々に指揮官エルネスト・バルベルデの信頼を失ってしまった。しかも、この大事な時にボアテングまで怪我をしていたのだ。
ほとんど効果がなかったボアテングの獲得について、伊『Calciomercato』は「今年最も意味のない補強か?」と取り上げている。加入した当初は体の強さを活かしたポストプレイが評価され、貴重な戦力になると期待する向きもあった。しかし、バルセロナの哲学にボアテングが合わなかった。
今冬の補強といえば、バレンシアからレンタルで加わったDFジェイソン・ムリージョも戦力にはならなかった。今冬に限ればバルセロナの補強は失敗と言っていいだろう。結局チームはチャンピオンズリーグとスペイン国王杯のタイトルを落とすことになり、失望を抱えたままシーズンを終える。今夏にも補強へ動くだろうが、クラブのスタイルに合う選手なのか慎重に考慮してから判断を下すべきだろう。