マンUから消えたタイプのMF
現在のマンチェスター・ユナイテッドにもポール・ポグバやネマニャ・マティッチなど個性豊かなMFが揃っているが、欠けている役割がある。シンプルにボールをさばけるゲームメイカーだ。
今回マンUの若きエースであるマーカス・ラッシュフォードが自身の尊敬するクラブOBを3人挙げているのだが、その1人がMFポール・スコールズだ。ラッシュフォードはスコールズのプレイビジョンがずば抜けていると感じていたようで、偉大な先輩の1人として尊敬しているのだ。
「たとえ彼が最もシンプルなプレイを選択したとしても、素晴らしいんだ。なぜなら彼は他の者より常に2歩3歩先を行っているからね。フットボールでは、時にシンプルなプレイが最も難しいものになるんだ」
英『Manchester Evening News』によると、ラッシュフォードはこう語っている。シンプルかつ正確なプレイでゲームのリズムを作っていくMFが今のマンUにいるだろうか。ポグバもテクニックは十分だが、決してシンプルなことをする選手ではない。スコールズ、マイケル・キャリックなど、マンUの中盤で失われてしまった人材がいる。
他にラッシュフォードは抜群のリーダーシップを発揮したウェイン・ルーニー、強靭なメンタルを備えていたガリー・ネビルをマンUの偉大な選手と指名しているが、これらの要素も今のマンUに不足しているものだろう。